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RPG『Orangeblood』PS4/Switch/Xbox One版配信開始など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は3件です。

RPG『Orangeblood』PS4/Nintendo Switch/Xbox One版配信開始

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PLAYISMは10月1日、Grayfax Software開発のRPG『Orangeblood』のPS4/Nintendo Switch/Xbox One版の配信を開始した。PC版は今年1月よりSteam等で配信中。

現実の歴史とは異なる過程を辿った20世紀末の沖縄近海に浮かぶ人工島「ニュー・コザ」を舞台とした作品。描き込まれたドット絵で表現される独特の世界観や、サイドビューの戦闘アニメーション、ランダムドロップの装備品を組み合わせるハクスラ要素、架空の90年代風のサウンドなどが特徴となっている(PC版の紹介記事)。

「片道勇者ノベライズ裏資料」動画連載完結

SmokingWOLF氏(SilverSecond)は、強制横スクロールRPG『片道勇者』のノベライズ版「片道勇者 滅びの闇と繰り返す英雄」の資料として書かれた「仲間同士の会話集」の動画版「片道勇者ノベライズ裏資料」の第8回を公開した。

会話集はノベライズにあたり、原作者であり監修を担うSmokingWOLF氏が、ゲーム内に存在しない仲間同士の会話がどのようなものになるかの見本として制作したもの。本動画は第8回で最終回となる。これまでの全動画をまとめたプレイリスト(YouTube / ニコニコ動画)も公開されている。

ノベルゲームエンジン「Light.vn」バージョン10.2.0公開

ノベルゲームエンジン「Light.vn(ライト・ヴィエン)」のバージョン10.2.0が公開された。

ビジュアルノベル系作品の制作に適したスクリプト型のゲームエンジン。専用エディターが用意されており、エディター上でのリアルタイムプレビュー機能が大きな特徴となっている(紹介記事)。

バージョン10.2.0ではエンジンの軽量化や、新たな演出要素の追加などが施された。

立ち絵素材集「ファンタジー向け私服」ダウンロード販売開始

水温25℃は、立ち絵素材集「ファンタジー向け私服」女の子編・男の子編のダウンロード販売をBOOTHおよびDLsiteにて開始した。DLsiteでは10月29日まで30% OFFで購入可能。

それぞれ3人のキャラクターを収録。1人ごとに2種類のカラーが用意され、表情パーツなどでレイヤー分けされたPSDファイルと、基本的な表情などを収録したPNGファイルが一人あたり62枚用意されている。

なお、膝上の画像のPNGデータ(各素材集ごとに72枚)を体験版として公開しており、体験版をフリー素材として利用することも可能。

【立ち絵素材】ファンタジー私服・女の子編(水温25℃)
女の子の私服立ち絵素材です。6体分(3人×カラー2種)の差分PNGファイル+パーツ分けPSDが入っています。体験版もフリー素材としてご利用いただけます。

同人誌、同人ゲーム、同人ソフトのダウンロードショップ - DLsite

【立ち絵素材】ファンタジー私服・男の子編(水温25℃)
男の子の私服立ち絵素材です。6体分(3人×カラー2種)の差分PNGファイル+パーツ分けPSDが入っています。体験版もフリー素材としてご利用いただけます。

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横スクロールアクションRPG『Glimmer in Mirror』体験版公開など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は5件です。

横スクロールアクションRPG『Glimmer in Mirror』体験版公開

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ゲームスタジオMapleDormは横スクロールアクションRPG『Glimmer in Mirror(微光之镜)』の体験版を公開した。Steamのイベント「Steamゲームフェスティバル・オータムエディション」 に合わせて公開されたもので、同イベントの終了後(開催期間は日本時間で10月14日午前3時まで)には体験版の公開も暫定的に終了予定。

主人公の少女「綺羅」が、壊れた鏡の中の世界を旅していく作品。手描きのようなグラフィックと臨場感のあるBGMで演出されるステージが見どころ。また体験版では限られているが、さまざまな「鏡の元」をランダムに召喚し、装備することによる能力のカスタマイズも特徴となる模様。体験版では最初のボス戦までをプレイできる。

謎解き探索アドベンチャー『異形の街のアニー』公開

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Qpicは10月9日、謎解き探索アドベンチャーゲーム『異形の街のアニー』をフリーゲームとして公開した。

頭がモノでできた住民達が暮らす「異形の街」に迷い込んだ少女アニーが、失った“たいせつなもの”を取り戻すため街を探索し、謎を解いていくという作品。操作はマウスのみで、ドラッグ&ドロップにより任意の場所に対してアイテムを使うなどしながらゲームを進めていく。マルチエンディングとなっており、公称プレイ時間は1~2時間程度。

犬と猫、「秋の感謝特価キャンペーン 2020」開催

犬と猫は10月3日、「犬と猫 秋の感謝特価キャンペーン 2020」をDLsiteおよびDiGiket.comにて開始した。両サイトで販売中の全作品が割引となるセールで、期間は10月31日まで。

2008年にニンテンドーDSへの移植も行われたフリーゲーム『レミュオールの錬金術師』をはじめ、数々のやり込み系シミュレーションゲームをリリースしている老舗サークル。割引率は作品により異なり、最大で60% OFFとなる。

ADV・ノベルゲームエンジン 「ADV+++」バージョン4.0公開

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YOX-Projectは10月3日、ADV・ノベルゲームエンジン「ADV+++」のバージョン4.0を公開した。

15年以上の歴史がある老舗のエンジンで、マルチプラットフォームに(Web技術ベースではなく)ネイティブで対応。高解像度の画像の扱いやサウンドの多重ストリーム再生、フルボイス等の快適な動作を実現し、どのプラットフォームでもロード時に音が途切れたりする心配はないという。

Windows/Mac版は無償でダウンロードでき、商用利用も可能。デベロッパーライセンスを購入することで質問・要望への優先的な対応が受けられるほか、Android版やiOS版を利用可能となる。

バージョン4.0ではPC版のテンプレートの解像度をフルHDに上げるなどの変更が施された。

BGM素材集「Stealth Code Sci-Fi Game Music」ダウンロード販売開始

SOUND AIRYLUVSは、BGM素材集「Stealth Code Sci-Fi Game Music」のダウンロード販売を開始した。公式サイトDLsiteUnity Asset Storeで購入可能。公式サイトでは10月15日までセールが実施されている。

アクション系SFの物語をテーマに制作された素材集で、シネマ調のオーケストラ楽曲やEDM楽曲、ボーカル曲など、日常シーンやや戦闘といったさまざまなイベントで使える楽曲を収録。ボーカル1曲とインスト9曲、およびその差分が収録されている。データ形式はWAVおよびループ処理済みのOgg、RPGツクール用のM4A。

[BGM素材] Stealth Code Sci-Fi Game Music(SOUND AIRYLUVS)
近未来SFファンタジー作品にマッチするBGM素材集

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『Out of Frame / ノベルゲームの枠組みを変えるノベルゲーム。』Steam配信開始など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は3件です。

『Out of Frame / ノベルゲームの枠組みを変えるノベルゲーム。』Steam配信開始

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(資)自転車創業は10月15日、ノベルゲーム『Out of Frame / ノベルゲームの枠組みを変えるノベルゲーム。』のSteam配信を開始した。10月22日までは10%OFFで購入可能。サウンドトラックもDLCとして配信されている。

初リリースは2012年の作品。解像度がVGAからQVGAに下がってしまった世界で、世界の外側から来た主人公が世界の外側にある力を借り受けて解像度を元に戻すために奮闘することになる……というストーリーで、ゲームのウィンドウの外での操作が謎解きのポイントとなるシステムが特徴となっている。デモ版もSteamの商品ページよりダウンロード可能。

アドベンチャーゲーム『カガミハラ/ジャスティス』Nintendo Switch版発売

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有限会社レジスタは10月15日、同人サークルフラガリア制作のアドベンチャーゲーム『カガミハラ/ジャスティス』のNintendo Switch版のダウンロード販売を開始した。10月27日まで通常1,980円(税込)が980円(税込)となる発売記念セールを実施中。

オリジナルは2011年から2016年にかけて三部作でリリースされた作品。Nintendo Switch版は三部すべてを収録しているほか、おまけシナリオも多数収録している。

なお、PC向けには同様におまけシナリオを収録したバージョンがダウンロード販売されているほか、おまけシナリオ以外の本編をすべて読める無料版も公開中。

横スクロールアクションゲーム『ココロクローバー パート1』DLsite配信開始

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ひこてる氏は10月15日、横スクロールアクションゲーム『ココロクローバー パート1』のDLsiteでの配信を開始した。Steamでは7月より配信されている。

「カジュアルに遊べる」「日曜日の朝アニメ」をテーマとした作品。仲間の精霊たちの力を借りることで変身できる精霊使いの少女「トレフィ」が主人公で、ドットで描き込まれた可愛らしいグラフィックや、アニメのOP風のOPムービー、ストーリーパートでの画面左上の時刻表示など、雰囲気の再現に注力した作りとなっている。

ゲームとしては変身による攻撃属性の変更や、精霊を召喚して攻撃や回復などの支援をしてもらう要素が特徴。トレフィの旅立ちを描くアニメ1話分をイメージしたストーリーモードと、EXステージやボスラッシュを遊べるチャレンジモードが収録されている。公称プレイ時間は40分~1時間。なお、2話~6話を収録した「パート2」を、年内公開を予定に開発中とのこと。

ココロクローバー パート1(ひこひこ)
「日曜日の朝アニメ」x「カジュアル」なドット絵横スクロールアクション!子供やアクションの苦手な方でも遊びやすい「ココロクローバー」シリーズ第一弾です。「変身」「召喚」「ダンス」に「ロボ」!明るく自由なコレクションアクションです。

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RPG『地図の時間~言葉集めの冒険譚~』β体験版公開など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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RPG『地図の時間~言葉集めの冒険譚~』β体験版公開

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kuro氏は10月19日、RPG『地図の時間~言葉集めの冒険譚~』のβ体験版をRPGアツマールにて公開した。

過去の記憶がない主人公の紳士クラフトと相棒の少年スケールが、「地図」によって繋がる異世界で魔法の言葉「ワード」を集める旅に出るという物語。「ワード」は探索のほかキャラクター同士の会話から生成されることもあり、ワードを装備してキャラクターの戦闘スタイルをカスタマイズしたり、ダンジョンの仕掛けを解くのに活用したりといったシステムも特徴となっている。

本編は2020年12月発売目標で開発中。β体験版は全3章の1章部分(公称プレイ時間6時間相当)を収録しており、製品版へ引き継ぎ対応予定。

『ベオグラードメトロの子供たち』サウンドトラッククロスフェードデモ公開

同人ノベルゲーム制作サークルSummertimeのノベルゲーム『ベオグラードメトロの子供たち』のサウンドトラックのクロスフェードデモが公開された。

本サウンドトラックにはゲームで使用された楽曲のうち、バーチャルねこ氏の制作楽曲を収録。10月31日にCD版およびダウンロード版が発売予定。

マップデータ集「HARUMAP」RPGツクールMZ版公開

ハルマキ氏(創作工房春巻)は、マップデータ集「HARUMAP」のRPGツクールMZ版を公開した。

RPGツクール向けのマップデータを多数収録した素材集。従来公開されていたRPGツクールVX Ace/MV版に加えて、今回MZ版が追加された。それぞれ対象となるRPGツクールのユーザー登録をしていれば利用可能。

弾幕STG『Crimzon Clover – World EXplosion』 リリース、ACT『マジックポーション・ミリオネア』大型アップデートでラスダン実装など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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弾幕STG『Crimzon Clover – World EXplosion』 リリース

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株式会社デジカは10月29日、四ツ羽根・冒険企画局の弾幕シューティングゲーム『Crimzon Clover – World EXplosion』をNintendo Switch向けに配信開始した。Steamでも今後配信予定となっている。

2010年に四ツ羽根より同人ゲームとしてリリースされ、Steamやアーケードにも展開している『Crimzon Clover』シリーズの最新作。強力な攻撃手段を持つ自機を操作し、大量の弾幕を避けながら大量の敵を破壊する爽快感が特徴の作品となっている。“World EXplosion”では新たに「ARRANGEバージョン」が実装され、ARRANGEバージョンではゲージを消費してパワーアップの内容を自由に選ぶ新システムが追加されている。

経営&ハンティングアクション『マジックポーション・ミリオネア』大型アップデート

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ARTIFACTSは10月28日、経営&ハンティングアクションゲーム『マジックポーション・ミリオネア』の大型アップデート「最後の挑戦(バージョン2.00)」を実装した。

『マジックポーション・ミリオネア』は、魔法の薬屋の店主パステルが、ダンジョンで素材を集めて薬を作ってお金稼ぎをしていくという作品。ダンジョンはマップがランダムに生成され、近接攻撃やさまざまなタイプのショット、魔法薬を駆使して攻略していく。現在はBOOTHおよびDLsiteで配信されており、Steam配信も予定されている。

「最後の挑戦」アップデートではラストダンジョンと、シナリオに最後の幕を下ろすエンディングが追加された。そのほか地形パターンやショットのタイプの追加、ミュージックルームの追加、バランス調整なども施されている。

RTS『命短したたかえ!乙女 Definitive Edition』リリース

PROJECT YNPのリアルタイムストラテジー『命短したたかえ!乙女 Definitive Edition』が10月30日、Steamにてリリースされた。10月26日からはDMM GAMESにて先行配信も行われている。

アクション感覚の簡単な操作を特徴とする『命短したたかえ!乙女』シリーズの集大成として、シリーズの内容を集結させた作品。初心者向けのチュートリアルも搭載している。

『ファタモルガーナの館 デジタルアーカイブ』配信開始

アニメイトゲームスは10月29日、Novectacleのノベルゲーム『ファタモルガーナの館』のイラストをスマートフォンで閲覧できるデジタル作品集『ファタモルガーナの館 デジタルアーカイブ』の配信を開始した。

Android/iOSで動作するブラウザアプリで、『ファタモルガーナの館』本編・外伝のイベントCGのほか、グッズや特典、イベント等のために制作された数々のイラストを150点以上収録。また、ムービー(PV)を6点収録する。

音源素材集「Free Vol.1 Gold Appendix」公開

SOUND AIRYLUVSは、音源素材集「Free Vol.1 Gold Appendix」を公開した。

有償の音源素材集のVol.1~Vol.4からピックアップした楽曲と、新曲を収録した無料素材集。WAVファイルとループ処理済みOggファイル、M4Aファイルを同梱している。

『クトゥルフ神話RPG アニバーサリーボックス』発売、RPG『Cresteaju』原作PC版が約12年ぶりに更新など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は7件です。

『クトゥルフ神話RPG アニバーサリーボックス』発売

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AlchemyBlueは11月1日、『クトゥルフ神話RPG アニバーサリーボックス』をDLsiteにて発売した。11月16日までは発売記念として20% OFFで購入可能。

レトロゲーム風ホラーRPG「クトゥルフ神話RPG」シリーズ5周年を記念し、第1作『瘴気の海に眠る少女』(紹介記事)、第2作『血塗られた天女伝説』、第3作『水晶の呼び声』をセットにしたアニバーサリーパック。特典として『水晶の呼び声』の前日譚にあたる漫画が同梱される。

なお、シリーズのいずれかの作品を10月26日までにDLsiteで購入済みの場合は、『アニバーサリーボックス』の割引クーポンが提供される。

クトゥルフ神話RPG アニバーサリーボックス(AlchemyBlue)
「クトゥルフ神話RPG」シリーズ5周年記念! シリーズ1作目から3作目までをセットにして特典マンガをお付けしました!【セット内容:瘴気の海に眠る少女、血塗られた天女伝説、水晶の呼び声】【特典マンガ:烏丸超常探偵事務所のはじまり】

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RPG『Cresteaju』原作PC版が約12年ぶりにバージョンアップ

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長編ファンタジーRPG『Cresteaju(クレスティーユ)』のバージョン1.27が公開された。

『Cresteaju』は、2001年にShou氏が公開したフリーゲームのRPG。フリゲRPG黎明期の名作として知られている作品で、今年9月にはNitendo Switchでリメイク版がリリースされている(関連記事)。

原作であるPC版が更新されたのは、2009年1月公開のバージョン1.26以来、約12年ぶり。不具合修正などのほか、「飲酒に関連した表現の修正」も行われている。また、マニュアルの「あとがきっぽいもの(笑)」も約12年ぶりに追記が行われている。

RPG『TOWER of HANOI』公開

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せがわ氏は11月6日、RPG『TOWER of HANOI』をフリーゲームとして公開した。

AI搭載アンドロイド「HANOI」のストレス発散のために開発中のバーチャルゲーム「TOWER」のテストプレイに挑む、1人の人間と10人の「HANOI」の物語。公称プレイ時間はストーリーを追うだけなら8~10時間ほど、寄り道要素などをすべて回収する場合は20時間ほどとのこと。

ブロック崩しゲーム『ミリー・バレット』公開

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かぼちゃれんがは11月2日、ブロック崩しゲーム『ミリー・バレット(Mirry Bullet)』を公開した。BOOTHおよびitch.ioで配信されており、ゲーム本編は無料でitch.ioでは任意価格での支払いも可能。また、アートブックが有料配信されている。

チャージした状態で弾に触れると貫通弾となりブロックを貫通するようになるシステムや、ボス戦などが特徴の作品。月が落ちた世界を舞台とした物語とキャラクターを見どころで、敵を倒すことで手に入るコインで世界やキャラクターの情報をアンロックしてく要素も用意されている。

オープンワールドハイスピードアクション『Faye/Sleepwalker』リリース時期発表、トレイラー公開

PhantomIslandは11月3日、オープンワールドハイスピードアクションゲーム『Faye/Sleepwalker』を2020年12月にSteamでリリースすることを発表した。合わせてトレイラーが公開されている。

攻撃後の隙が少なく安定した戦闘ができる「ノーマルモード」と、高速なホバー移動や敵を追尾するワープ攻撃が可能となる「スリープウォークモード」を切り替えるシステムなどが特徴の作品。

「第24回3分ゲーコンテスト」日程発表、公式サイト移転リニューアル

短編フリーゲームのコンテスト「第24回3分ゲーコンテスト」の日程が発表され、あわせてコンテストの公式サイトが移転リニューアルした。

「3分ゲーコンテスト」は、1プレイ3分程度のゲームを対象としたフリーゲームのコンテスト。2004年より休止期間を挟みつつ開催されており、第21回以降はやれやれ氏が運営を行っている(コンテストの詳細やこれまでの経緯などについてはこちらの記事を参照)。

第24回は11月7日より応募受付開始、12月5日が応募締切。12月第2週に応募作品が一般公開され、一般投票による審査が開始となる予定。

DLsite、「INDIE Live ExpoⅡ開催記念セール」開催

株式会社エイシスは11月6日、同社の運営するダウンロード販売サイトDLsiteにて「INDIE Live ExpoⅡ開催記念セール」を開始した。期間は11月16日14時まで。

11月7日に、同社も協賛するインディゲーム情報番組「INDIE Live ExpoⅡ」が配信されることを記念したセールで、対象作品が30%~90% OFFとなる。

なお、もぐらゲームスで紹介・レビュー記事を掲載した作品のうち、本セールの割引対象となっているのを確認できた作品は以下の通り。

アスクギア

アスクギア(稲穂スタジオ)
遺跡の中に眠る少女と出逢いから始まる物語。市販RPG並みの大ボリュームの王道&激熱のド直球RPG!

記事:JRPGの王道ここにあり!コンシューマ級の遊び応えと練り込まれたプレイアビリティを誇る長編大作『アスクギア』

ROCKETRON(ASTRO PORT)
ブースト飛行が可能なロケット銃で大要塞を高速探索! ロケットパワーが上がるたびに行動範囲が広がるアクションシューティング

記事:探索型”ラン&ガン”アクション『ROCKETRON』 銃火器とブースターを駆使して敵を撃て!

大正ゾンビろまん ~地獄のプロレタリアン式バックブリーカー~(mdkgames)
呪われた洋館から脱出を目指す大正伝奇ホラー?アクション

記事:押し寄せる”大正ゾンビ”!独特要素が光る俯瞰視点ACT『大正ゾンビろまん ~地獄のプロレタリアン式バックブリーカー~』

TinyWar

TinyWar(るてんのお部屋)
8bit風のRTS(リアルタイムストラテジー)です。1ステージ数分で攻略でき、サクサクと進められます。どんどんクリアして、特殊能力をゲットして、戦いを有利に進めて下さい。

記事:『TinyWar high-speed』 むらがる8ビットのユニットが楽しい短期決戦型RTS

マジックポーション・エクスプローラー

マジックポーション・エクスプローラー(ARTIFACTS)
「薬の素材を簡単に調達できるようになりたいのかえ?」――薬屋の地下に突然ダンジョンが!? 店を無断改造された文句を言うため、店主のパステルは地下深くへと探索を開始しました。

記事:クッキークリッカーライクな自動探索型RPG『マジックポーション・エクスプローラー』。はた迷惑なダンジョンを薬の力(?)で踏破せよ!

“超重量級”アクション『MECHBLAZE』リリース、同志社大学が舞台の異能バトルノベル『京田辺狂想曲』体験版公開など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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横スクロールアクション『MECHBLAZE』リリース

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Henteko Doujinは11月7日、ASTRO PORT開発の横スクロールアクションゲーム『MECHBLAZE(メックブレイズ)』をSteamにてリリースした。

有人戦闘ロボットを操作し、ミサイルランチャー、レールガンなど計13種類の多彩な武器武器から装備を選んで戦っていくステージクリア型の作品。“超重量級”を謳っており、リアル系ロボットの重量感のある動きなども見どころとなっている。

また、本作はASTRO PORTの作品を通じて展開する共通の世界観「アストロサーガ」の集大成とも言える内容となっており、超科学が生み出したスーパーメカも登場。現代から超科学の時代へのターニングポイントが描かれることになるという。

ノベルゲーム『京田辺狂想曲』体験版公開

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ノベルゲーム『京田辺狂想曲』の体験版が公開された。

同志社大学京田辺キャンパスを舞台にした異能バトル作品。同志社大学に入学した主人公が能力に覚醒し、仲間と共に世界の危機とされる事態に立ち向かっていくという内容で、同志社大学初代総長・新島襄を自称する異形も登場する。体験版の文字数は約15万字。

マップ制作素材集「ピクセル シティマップ ースターターセットー」ダウンロード販売開始

マップ制作素材集「ピクセル シティマップ ースターターセットー」のダウンロード販売がDLsiteにて開始された。

現代風マップの作画用に、建物などのドット絵マップチップを収録した素材集。RPGツクール等への組み込み用ではなく、ドローイングソフト等でマップを作画するための素材となっている。

ピクセル シティマップ ースターターセットー(ピクセル シティマップ)
現代風マップ作画用のドット絵マップチップです

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『眠れる勇者のRPG』TRPGライクな探索パートを遊べる体験版公開など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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『眠れる勇者のRPG』体験版公開

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シロップ氏は11月17日、RPG『眠れる勇者のRPG』の体験版をRPGアツマールにて公開した。2021年春にGoogle Play/App Storeで配信予定のスマートフォン向けRPGで、体験版もスマートフォンでのプレイが推奨されているがPCでもプレイ可能。

体験版はセーブ不可で40分ほどの内容。アルファ版という位置付けで、物語の冒頭とダンジョン探索パートを体験できる。ダンジョン探索はTRPG・ゲームブック風の作りで、怪しい場所を調べたり、ダイスロールによる宝箱の開錠、敵との戦闘や隠れてやり過ごすといったさまざまなイベントをこなしながら攻略していくのが特徴。

体験版には含まれないがクエストや仲間集めなどを行うフィールドパートもあり、毎日少しずつ遊び進めるスマホRPGというコンセプトの模様。

格闘ゲーム『グーニャファイター』バーチャファイターコラボ開始

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株式会社MUTANは11月19日、Nintendo Switchおよびアーケードで展開中の格闘ゲーム『グーニャファイター』における、『バーチャファイター』とのコラボ開始について発表した。

『グーニャファイター』は、ぐにゃぐにゃした動きですぐ倒れたり吹き飛ぶキャラクターが独特のプレイ感を醸し出すパーティ格闘ゲーム。全90個に及ぶ多彩なギミックを備えたステージも特徴となっている。アーケード版は株式会社セガのアーケードゲーム用コンテンツ配信サービス「ALL.Net P-ras MULTI バージョン3」にて稼働中。

今回のコラボでは、セガの名作格闘ゲームである『バーチャファイター』から、パイ、アキラ、ラウ、サラ、ウルフが参戦。Nintendo Switch版ではキャラクター追加DLCとして配信され、アーケード版では2021年11月18日までの期間限定で使用可能となる。


『When the Past was Around』それはある女性の愛と喜び、挫折と傷心を描いたポイント&クリックADV

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20代前半の女性「エッダ」。
彼女は同じ年頃の人々のように、行き先を見失っていた。
夢を志すも、道に迷っていた。
愛と幸せを探すも、迷子になっていた。

フクロウ頭のその男性と出会うまでは。

男性は彼女の情熱を後押しした。
人との関わりに刺激を見出す支えになった。
そして、彼女に”傷心”という感情を教えた。

『When the Past was Around』は、インドネシア・スラバヤの独立系ゲームスタジオ「Mojiken Studio」開発のポイント&クリックアドベンチャーゲーム。『A Raven Monologue』、『She and the Light Bearer』の作者で、Mojiken StudioアートディレクターでもあるBrigitta Rena氏の新作でもある。

2020年9月23日より、SteamにてWindows、Mac PC向けタイトルとして発売中。今後コーラスワールドワイドより、『When The Past Was Around 過去といた頃』の邦題でNintendo Switch、PlayStation 4、Xbox One向けに発売予定となっている。

イラストを通してストーリーを描くポイント&クリックADV

前述通り、ジャンルはポイント&クリック、マウス操作で遊ぶアドベンチャーゲーム。カーソルを動かして気になる場所をクリックして調べたり、仕掛けられたパズルを解き明かしながらストーリーを進めていく。

本編は「チャプター」単位で用意されたストーリーを順に追う形で進行。チャプターは複数の場面で構成されており、基本的に次の場面へと繋がる手がかりを探りながら調査範囲を拡張させつつ、ゴールに当たるものとして用意された「フクロウの羽」を発見することに取り組んでいくのが主な流れとなる。

ポイント&クリックアドベンチャーとしての作りは王道。取り分け際立った独自要素、システムなどはない。強いて特徴を挙げるなら、テキストを用いた表現を完全に廃していること。ストーリーはもちろん、パズルの仕掛けに至るまで、全てを美麗なイラストとそれらを複数枚用いた紙芝居で表現している。そのため、現状から推察される法則性、答えを考えながら場面ごとのパズルのほか、ストーリーと向き合っていくことになる。

パズルに関してはヒント機能も無し。現在の場面内で調べられる(クリックできる)箇所を浮き出させる機能があるぐらいで、イラストから得られる情報を元に解答などを探るのが基本。とは言え、長考必至のパズルは皆無。ごく一部、メモが必要になるものこそあるが、調べられる場所を隈なく確かめていけば、自然に法則性を発見でき、解答へと辿り着ける難易度に設定されている。本格的なパズルを求めた場合、肩透かしかもしれないが、易しくもなければ手応えがない訳でもなく。ストーリーを追うアドベンチャーゲームとしての醍醐味も考慮する気配りが光るバランスだ。

本作はそんな難易度の塩梅、ポイント&クリックのプレイスタイルを活用して、主人公の女性「エッダ」の過去と現在を静かに、かつ穏やかなトーンで描いたストーリーを最大の見所としている。

”触り倒す”仕組みを活かした巧みな演出とストーリー

特に印象的なのが、ポイント&クリック特有の気になる場所を調べる、またの表現で”触り倒す”仕組みを活用した演出だ。グラフィック(アートワーク)全般の印象から、非常にお洒落な雰囲気漂う本作だが、実は意外にも荒っぽい表現満載の作りになっている。というのも、とってもよく壊れる。散らかる。汚くなる。

最初、こんなに整っていた部屋が、

乱れ放題になってしまうのだ。

しかもこれ、単に気になった所を調べただけである。断じて何かの攻撃技を決めた訳ではない。ただ気になるから調べただけの行動で本棚にあった本は床に散らばり、花瓶も割れてバラバラになる破壊に次ぐ破壊が繰り広げられていくのだ。

調べた場所に何らかの反応がある、という点で操作しているだけでも楽しい作りではあるのだが、見た目が見た目である。ギャップが凄い。というか、前述で穏やかと言ったことと矛盾しているではないか。ええ、まさしくその通りです。そのため、始めて間もない頃は破壊衝動を駆り立てるヤバいゲームなのではと思い込むかもしれない。

だがこの演出、ちゃんと意味のあるものとして組み込まれている。確かに最初こそギョッとするが、ストーリーが進むにつれてこれがエッダの内面を映し出す表現であることが明らかとなり、ゲームプレイを通して今、彼女がどんな気持ちにあるのかが伝わってくるようになるのだ。併せて調べた時の反応も彼女の境遇と共に変わり、ストーリーも雰囲気と共にそれに沿った展開に。

パズルもまた然りで、いつまでもこの時を味わいたい、早解きしたくないとの思いになる”優しい”ものが登場し、エッダが今、どのような心持ちでいるのかを思考の過程と解いた後の変化を通し、プレイヤーへと静かに伝えてくるのだ。

まさにポイント&クリックの仕組みと枠組みをフル活用。調査とパズルを楽しみながらストーリーを味わうという独特な体験を作り上げているのである。本作はテキスト表現を廃す代わりとして、それをパズルと調べた時の反応に割くことで主題たる若きひとりの女性の現在と過去を見事に描き切っている。遊ぶことに主眼を置くストーリーとして完成されているのだ。

こうした作りのため、人によっては思わずエッダに自らを投影するような錯覚を覚えたりも。さらに序盤の有様から推察されるように辛く、悲しい展開も相応に用意されている。何せ、調べた際の反応と共に雰囲気が変わるのだ。心に”ズシン”と来る。併せてパズルに直面し、取り組む際の感情も穏やかな場面とは別のものになる。それに気付いた時には身も心もエッダになってしまっているかもしれない。

ストーリーの内容、題材は比較的王道ではある。だが、それをポイント&クリックアドベンチャーゲームの遊び方、ゲームシステム、難易度設定を通して描く手法は圧巻で、主人公の感情の揺れ動きをダイレクトに感じながら楽しめるものに完成されている。このように作られているだけあって、終盤からエンディングにかけての展開も強烈で、心が締め付けられること間違いなし。過去と現在、様々な出来事とフクロウ頭の男性との出会いを通し、エッダはどうなるのか。ぜひ、その模様を最初から最後まで刮目いただきたい。

きっと1つの映画を見終えたような充実感と感動を覚えるだろう。
念のため、ハンカチを用意しておくといいかも。

バイオリン主体の音楽も心地よい、お洒落な良作

演出に関しては、ストーリーのキーアイテムでもあるバイオリンを主体とした音楽も素晴らしい出来だ。中でもエンディングにて流れる楽曲は絶品で、一連の場面も含めて強烈な印象を残し、涙腺をも刺激する。このシーンでのエッダの姿もストーリーを締め括るに相応しいものになっているので、最後の最後までじっくりご覧いただきたい。

ボリュームは短め。ゆっくりプレイしても3~4時間程度。パズルの難易度も総じて低めなので、慣れている人ならばもっと早くクリアできるかもしれない。ただ、本筋のストーリーとは無関係の隠しネタを探し出す要素が備わっているので、こちらと並行しながら進めていけば相応の手応えを得られる。もちろん、これらの小ネタはSteamの実績とも関連付いているので、コンプリートを目指してみるのも一興だ。

幾つかの場面を介しながら解くパズルに関し、切り替えの手間が生じてテンポが落ちるなど、演出上の都合で不便さを感じる箇所も多少あるが、全体的には小規模ながらも非常に満足度の高いゲームに完成されている。ストーリーこそ王道ながら、ポイント&クリックアドベンチャーの枠組みを活用し、主人公の内面を感じさせながら体験できる作りは絶品の一言。見た目の美しさに惹かれた人も、ポイント&クリックアドベンチャーゲームが好きな人もぜひ遊んでみていただきたい珠玉の1本だ。

最初は色々壊れてしまうことに戸惑うかもしれないが、なるがままに進めよう。
安心いただきたい。フクロウ頭の男性は”全て”を教えてくれる。

[基本情報]
タイトル:『When The Past Was Around』
作者:Mojiken Studio / Toge Productions
クリア時間:2~3時間
対応OS:Windows、Mac
価格:¥820

※購入はこちら

戦車型ロボットFPS『ストライクシーケンス』β版公開、PC-8801用新作ADV『Immediate』公開など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は4件です。

戦車型ロボットFPS『ストライクシーケンス』β版公開

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いんたぶ氏は11月21日、戦車型ロボットFPS『ストライクシーケンス(Strike Sequence)』のβ版を公開した。

巨大企業が世界の覇権を握り、「企業条約」によって「戦略地域」内のみで戦闘を行うようになった時代を舞台に、戦車型ロボット「ストライカー」のパイロットとしてさまざまなミッションをこなしていくという内容。各ミッションの開始前に、ストライカーの武装や装甲、追加装備をカスタマイズする要素も特徴となっている。ブリーフィングやカットシーン、ミッション中の通信で演出されるシナリオも見どころ。

β版ではシナリオの前半部分にあたるミッション5までをプレイ可能で、公称プレイ時間は1~2時間。

PC-8801用アドベンチャーゲーム『Immediate』公開

蕎麦P氏は、アドベンチャーゲーム『Immediate』を公開した。ゲーム本編は無償で、オリジナルサウンドトラックがダウンロード販売されている。

NECが1980年代に販売していたパソコンであるPC-8801シリーズ用の新作として開発された作品で、実機およびエミュレーターでプレイ可能。

ノベルゲームエンジン「Light.vn」バージョン10.6公開

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ノベルゲームエンジン「Light.vn(ライト・ヴィエン)」のバージョン10.6.3が公開された。10.6系統の初公開バージョンとなる。

ビジュアルノベル系作品の制作に適したスクリプト型のゲームエンジン。専用エディターが用意されており、エディター上でのリアルタイムプレビュー機能が大きな特徴となっている(紹介記事)。

バージョン10.6は大型のアップデートで、Windows版と同等の機能を備えた新たなブラウザ版が出力可能となったほか、プラグイン機能、言語切り替え機能が追加され、演出機能も強化された。

DLsite、「デジゲー博2020 開催記念 ゲーム作品最大90%OFF割引キャンペーン」開催

ダウンロード販売サイトDLsiteにて、「デジゲー博2020 開催記念 ゲーム作品最大90%OFF割引キャンペーン」が開始された。期間は11月30日14時まで。

なお、もぐらゲームスで紹介・レビュー記事を掲載した作品のうち、本セールの割引対象となっているのを確認できた作品は以下の通り。

アスクギア

アスクギア(稲穂スタジオ)
遺跡の中に眠る少女と出逢いから始まる物語。市販RPG並みの大ボリュームの王道&激熱のド直球RPG!

記事:JRPGの王道ここにあり!コンシューマ級の遊び応えと練り込まれたプレイアビリティを誇る長編大作『アスクギア』

FATAL TWELVE(あいうえおカンパニー)
十二人の中で、再び生きることができるのはたった一人だけ。これは、死から始まる命の物語――フルボイスでおくるサスペンス・ビジュアルノベル。

記事:もぐらゲームス執筆陣の選ぶ 2018年おすすめフリゲ・インディゲーム15選

ROCKETRON(ASTRO PORT)
ブースト飛行が可能なロケット銃で大要塞を高速探索! ロケットパワーが上がるたびに行動範囲が広がるアクションシューティング

記事:探索型”ラン&ガン”アクション『ROCKETRON』 銃火器とブースターを駆使して敵を撃て!

大正ゾンビろまん ~地獄のプロレタリアン式バックブリーカー~(mdkgames)
呪われた洋館から脱出を目指す大正伝奇ホラー?アクション

記事:押し寄せる”大正ゾンビ”!独特要素が光る俯瞰視点ACT『大正ゾンビろまん ~地獄のプロレタリアン式バックブリーカー~』

魔神女子(こねくろいど)
巨大女子(山田院花子)を操り、宇宙魔神の侵略から地球を守る!!

記事:カオスを超えた2Dアクション『魔神女子』 敵の残骸を食べて“女子力”アップ、オシャレコーデに謎クイズ

TinyWar

TinyWar(るてんのお部屋)
8bit風のRTS(リアルタイムストラテジー)です。1ステージ数分で攻略でき、サクサクと進められます。どんどんクリアして、特殊能力をゲットして、戦いを有利に進めて下さい。

記事:『TinyWar high-speed』 むらがる8ビットのユニットが楽しい短期決戦型RTS

マジックポーション・エクスプローラー

マジックポーション・エクスプローラー(ARTIFACTS)
「薬の素材を簡単に調達できるようになりたいのかえ?」――薬屋の地下に突然ダンジョンが!? 店を無断改造された文句を言うため、店主のパステルは地下深くへと探索を開始しました。

記事:クッキークリッカーライクな自動探索型RPG『マジックポーション・エクスプローラー』。はた迷惑なダンジョンを薬の力(?)で踏破せよ!

ビジュアルノベル『fault – milestone two 上』Switch版発売、アクションSTG『∀kashicverse』Steam版正式リリースなど ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は6件です。

ビジュアルノベル『fault – milestone two 上』Nintendo Switch版発売

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株式会社Phoenixxは12月3日、ALICE IN DISSONANCE開発のビジュアルノベル『fault – milestone two 上』のNintendo Switch版を発売した。

『fault』シリーズは、マナクラフトと呼ばれる技術が存在する世界を舞台とし、とある事件で国を離れた姫セルフィーネと、そのガーディアンであるリトナの帰郷の旅を描く連作ノベル作品。マナクラフトの存在をベースに歴史や文化まで作り込まれた世界観や、旅先で出会うさまざまな人達とのドラマ、動的なカメラワークによる演出などが特徴となっている。

『fault – milestone two 上』はシリーズ第2弾で、『fault – milestone two』の前編となるが、“上”で展開する主要な物語自体は単独で一区切りつく形となっている。Nintendo Switch版はPC版よりBGMやビジュアルが一新され、演出が強化されている。

なお、『fault – milestone two』の後編にあたる『fault – milestone two 下』は2021年リリース予定。

2D弾幕SFアクションSTG『∀kashicverse -Malicious Wake-』Steam版正式リリース

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同人サークルエンドレスシラフは12月1日、2D弾幕SFアクションシューティングゲーム『∀kashicverse -Malicious Wake-』Steam版を正式リリースした。

格闘ゲームのようなコマンド入力で必殺技にあたる「メソッド」を発動できるシステムが特徴の作品。2012年にリリースされた作品で、Steam版では新たにストーリーモードが追加される。3月よりアーリーアクセスが実施されていたが、今回の更新で完成版となった。

「フリゲ2020 あなたが選ぶ今年のベストフリーゲーム」投票受付開始

フリーゲームの人気投票イベント「フリゲ2020 あなたが選ぶ今年のベストフリーゲーム」の投票受付が12月1日に開始された。投票期間は12月23日まで。

赤松弥太郎氏により、2008年から毎年行われている企画。投票の際は任意でコメントを記入することもでき、結果発表時に公開されるのも特徴となっている。今回は2019年12月1日から2020年11月30日までに公開・更新されたフリーゲームが投票の対象となる。

「HSPプログラムコンテスト2020」結果発表

HSPプログラムコンテスト事務局は12月1日、「HSPプログラムコンテスト2020」の最終選考結果を発表した。

「HSPプログラムコンテスト」は、プログラミング言語HSP(Hot Soup Processor)により作られた作品のコンテスト。2003年から毎年開催され、今年で18年目となる。2020年1月1日以降に発表された作品を対象に8月1日から10月31日まで作品募集が行われ、優秀賞や協賛各社による賞など45作品が入賞した。入賞作品の一覧では受賞者や審査員のコメントも掲載されている。

「講談社ゲームクリエイターズラボ」第1期 一次選考通過者発表

株式会社講談社は12月4日、「講談社ゲームクリエイターズラボ」第1期の一次選考通過者を発表した。

開発支援金として年間で最大1000万円(税込み、最大2年間で2000万円)を支給するなど、インディーゲームクリエイターを支援するプロジェクト(関連記事)。第1期は9月15日から11月5日まで企画の募集が行われ、1262件の応募があったという。その中から約50人が一次選考を通過した。

また、企画を応募したすべての人に対して、クリエイター同士の相互交流や情報交換、プロジェクトからのインフォメーションの場となる「講談社ゲームクリエイターズラボコミュニティ」への特別招待メールが送られる予定とのこと。

DLsite、ウィンターセール開催

ダウンロード販売サイトDLsiteにて、ウィンターセールが開始された。期間は2021年2月4日14時まで。

注目のセール対象としては、RPG『ネフェシエル』『イストワール』の音楽担当としても知られるARA氏の音楽サークル趣味工房にんじんわいんの作品が全作50% OFF。『ネフェシエル』『イストワール』のサウンドトラックや、ゲーム制作に利用できる音楽素材集などをお得に入手できる機会となっている。

ネフェシエル オリジナルサウンドトラック(趣味工房にんじんわいん)
RPGツクール作品として長年愛され続けるネフェシエルのオリジナルサウンドトラックです。

Histoire Original Sound Track(趣味工房にんじんわいん)
RPGツクール フリーRPG「イストワール」のオリジナルサウンドトラック

[音楽素材] Alchemist Garden -神々の森の錬金術士-(趣味工房にんじんわいん)
アトリエ的なRPG用音楽素材集です。

Asgard Aube + Dungeons(趣味工房にんじんわいん)
RPGを彩る、豪華なオーケストラの音楽素材集。 バトル曲3曲を含めた、RPG一本分の総合音源です。

そのほか、もぐらゲームスで紹介・レビュー記事を掲載した作品のうち、本セールの割引対象となっているのを確認できた作品は以下の通り。

アスクギア

アスクギア(稲穂スタジオ)
遺跡の中に眠る少女と出逢いから始まる物語。市販RPG並みの大ボリュームの王道&激熱のド直球RPG!

記事:JRPGの王道ここにあり!コンシューマ級の遊び応えと練り込まれたプレイアビリティを誇る長編大作『アスクギア』

FATAL TWELVE(あいうえおカンパニー)
十二人の中で、再び生きることができるのはたった一人だけ。これは、死から始まる命の物語――フルボイスでおくるサスペンス・ビジュアルノベル。

記事:もぐらゲームス執筆陣の選ぶ 2018年おすすめフリゲ・インディゲーム15選

ROCKETRON(ASTRO PORT)
ブースト飛行が可能なロケット銃で大要塞を高速探索! ロケットパワーが上がるたびに行動範囲が広がるアクションシューティング

記事:探索型”ラン&ガン”アクション『ROCKETRON』 銃火器とブースターを駆使して敵を撃て!

魔神女子(こねくろいど)
巨大女子(山田院花子)を操り、宇宙魔神の侵略から地球を守る!!

記事:カオスを超えた2Dアクション『魔神女子』 敵の残骸を食べて“女子力”アップ、オシャレコーデに謎クイズ

TinyWar

TinyWar(るてんのお部屋)
8bit風のRTS(リアルタイムストラテジー)です。1ステージ数分で攻略でき、サクサクと進められます。どんどんクリアして、特殊能力をゲットして、戦いを有利に進めて下さい。

記事:『TinyWar high-speed』 むらがる8ビットのユニットが楽しい短期決戦型RTS

マジックポーション・エクスプローラー

マジックポーション・エクスプローラー(ARTIFACTS)
「薬の素材を簡単に調達できるようになりたいのかえ?」――薬屋の地下に突然ダンジョンが!? 店を無断改造された文句を言うため、店主のパステルは地下深くへと探索を開始しました。

記事:クッキークリッカーライクな自動探索型RPG『マジックポーション・エクスプローラー』。はた迷惑なダンジョンを薬の力(?)で踏破せよ!

デジゲー博2020で見つけたおすすめ同人・インディーゲーム6選

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2020年11月29日、同人・インディーゲームの頒布イベント「デジゲー博」が東京・秋葉原UDXの2階および4階にて開催された。8回目の開催となる今回は今年初頭より広まる新型コロナウイルス(COVID-19)の影響下での開催となり、例年は200組前後用意されている出展スペースが150組に制限されたほか、当日入場券の窓口販売を停止しオンラインのみでの販売、マスクの着用の必須化、入場時の検温の実施や手指用の消毒液の設置など、感染症予防の為の施策を行いながらの開催となった。
例年とは異なる状況の中での開催となったが、同じく新型コロナの影響で他のイベントが中止やオンライン展示となる中で久々の現地開催のイベントということもあり賑わいを見せていた。

本記事では取材陣が気になった同人・インディーゲームを6作品紹介する。読者の皆さんも気になった作品があればぜひチェックしてみてほしい。

昨年の記事はこちら

CHEMICAL PUDDING / RYOCHAN COMPANY『FILMECHANISM』

たアケイク氏とRyosuke氏による『FILMECHANISM』は「記録」と「復元」を駆使する2Dパズルアクションゲーム。unityroomで公開中の『REC』を基にギミックやステージを大幅にボリュームアップした作品として開発が進められている。中国の厦門国際ゲームコンテストで最優秀ゲームプラン賞を獲得するなど正式リリース前からそのアイデアが高く評価されている作品だ。

操作キャラクターとなるカメラ生命体はフィルムを獲得する事で、ステージの状態を「記録」し、それを任意のタイミングで「復元」することができる。例えば落下する足場を事前に「記録」しておいてから「復元」で元の位置に戻したり、押して動かすブロックを「記録」しておいて一度押し込んでから「復元」し、あたかもブロックをすり抜けたかのように反対側へ移動する、といった具合だ。言葉だけでは説明しにくい部分もあるので、プロモーション動画なども合わせて見てもらうと理解しやすいだろう。

展示では3つの進行ルートごと3ステージ、全9ステージが用意されていた。ジャンプを届かせる為には?一本道でブロックを押し込む方向を変えるには?鍵を取りに行くためにはどう道を作ればいいのか?といった事を絶え間なく考えさせられ、パズル好きにはたまらないであろう歯ごたえのある内容となっていた。本作はSTEAM、iOS、Androidなどで2021年にリリース予定となっている。

Website:https://filmechanism.web.app/

GAF-fly『潮またぎのアルフレッド』

『潮またぎのアルフレッド』は東京工業大学インタラクティブ・ゲーム制作チームGAF-flyによる海洋2Dアクションゲーム。テッポウエビのアルフェが汚れた海から新天地を求めて冒険を繰り広げていく。

アルフェはハサミから水弾を発射することができるが、この水弾を発射した反動で移動する点が大きな特徴となっている。水弾は敵への攻撃にも使用し、その際は反動を抑えるためにふんばりを併用することでゲージが続く限りその場に留まりながら水弾を発射することが可能だ。いかにして水弾の反動を制御しながら進んでいくかが本作の肝となっている。

また、ステージ中には隠されたアイテムがあり、水流を潜り抜けたり水弾で壁を破壊するなどで見つけることができる。こうした隠されたアイテムを探し出すのも醍醐味といえるだろう。ブースでは作品の頒布が行われた他、12月2日よりDLsiteでの配信も開始されている。

Website: http://www.mkmlab.net/TGS/2020/GAFfly/

Nanbu Works『そして機械は人間足り得たのか episode0』

南部休み氏が製作中の『そして機械は人間足り得たのか』は、人を模した機械”アンドロイド”を題材とするビジュアルノベル。「機械は人間足り得るのか?」という哲学的なテーマを、アンドロイドによる事件を追う刑事の視点から描くSFサスペンスで、episode0と銘打たれた本作はその前日譚となる。

会場ではアンドロイド工場のような場所で目覚めた少年が、そこに潜入していた少女と出会い、共にアンドロイドによる殺人現場を目撃するという冒頭部をプレイできた。本作を特徴づけているのがフルボイスで、キャラクターのセリフのみならずいわゆる地の文にあたる部分もフルボイス化されており、さながら朗読劇のように楽しめる。プレイできた時間は短かったが濃密なテイストが期待を誘う一作となっていた。

本作はbooth、itch.io、Youtube、ニコニコ動画で2021年に公開予定。動画サイトが配信サイトとして掲示されており困惑したが、これは先述の朗読劇的な特徴を活かしてプレイ可能な”選択肢つき動画”として配信するという試みを予定しているとのこと。これもまた注目点のひとつといえるだろう。

Website: https://nanbuworks.fanbox.cc/

CAVYHOUSE『くちなしアンプル』

『くちなしアンプル』は『わすれなオルガン』『マヨナカ・ガラン』といった独特の世界感で魅せるCAVYHOUSEの新作となるローグライクRPG。感染症対策の観点からかブースには試遊台は設置されず、体験版のDLカードの頒布での対応となった。

新米錬金術師であるイレーヌは自身の店の開店資金を集めるため、格安で中古マンションならぬ中古ダンジョンを購入するも、そこは殺人事件のあった事故物件であったことが発覚。ダンジョン探索と合わせて奇怪な殺人事件の謎を探る事となる。ローグライクRPGながら一発勝負ではなく育成要素を重視しており、ダンジョンで集めてきた素材で主人公のイレーヌのみならずダンジョンを育成することが可能。ダンジョンにイレーヌの能力をプラスできる魔法陣が出現するようになったり、アイテムの出現量を大幅に上げる「農地化」を行うことができる。農地化したフロアから素材を大量に集め、集めた素材で更に農地化を進めていくというサイクルは育成好きのツボにハマること請け合いだ。


(※ゲーム画面より撮影)

開発者の熱望で実現したという豪華キャストも見所のひとつ。本作は2021年初頭にSTEAMにてリリース予定。ストアページが公開されているので、気になる人は予めウイッシュリストに登録しておくと良いだろう。

Website:https://www.cavyhouse.net/

デジメカ製作所『魔法少女は自由に変身できない』

デジメカ製作所による『魔法少女は自由に変身できない』は、魔法少女見習いの「吉田かおる」を操作して迷路の中を進み、迫る敵を撃退してゴールを目指す3Dアクションゲーム。

通常状態では足が遅く、敵への対抗手段も召喚アイテムを獲得して設置できるバリケード程度しかなく非力だが、一定時間おきに変身する魔法少女となることでバルカンやキャノンなどを展開し一気に敵を倒すことが可能となる(それは魔法ではなく魔砲では?というツッコミは野暮というもの)。また、魔法陣アイテムのゲットによって先輩魔法少女が支援爆撃を行ってくれるので、敵の動きを先読みして爆撃ポイントを設定すると敵のせん滅に一役買ってくれる。タイトルの通りプレイヤーの任意では変身できないため、いかにして魔法少女となるまで逃げきり、そして反撃へと転じるのかを考えるのが楽しい作品だ。


(※ゲーム画面より撮影)

ステージをクリアして最高スコアの累計を溜めていくことで先輩や使い魔などのカスタマイズなども行えるようになる。会場では20部ほどが頒布されていたが、今後の頒布予定やDL販売については未定とのこと。booth等では試作版が公開されているので、雰囲気をいち早く掴んでみたいという人はこちらをプレイしてみるのが良いだろう。

Website:https://twitter.com/DIGIMEC9

Kujira Dance Room『Last Order』

Kujira Dance Room『Last Order』は荒廃した世界で戦う2Dアクションゲーム。主人公の少女を操作し、ジャンプに壁張り付き、ビーム剣による攻撃のほか、ワイヤーを使ったアクションで地形から地形へと飛び移りながら先へと進んでいく。展示では下水道のような場所でロボットを倒しながら進み、最後にボスとなる多脚戦車と戦う1ステージ分を体験することができた。

ワイヤーを扱う2Dアクションゲーム作品は少なくないが、本作ではスウィング中のワイヤーで敵を切り裂く、敵や敵の放った砲弾をワイヤーで掴んで投げ飛ばすといったアクションも取ることが可能。特にワイヤースウィングで敵メカをまとめて切り飛ばすのが一呼吸置いて爆散する演出と相まって気持ちよく、ついつい狙いに行きたくなるほど。取れる行動が豊富なぶん操作もやや複雑になっている印象だが、移動手段としてだけではない超攻撃的なワイヤーアクションが新鮮な作品となっていた。

本作は2021年夏に発売予定。ワイヤーアクションゲームのファンには要チェックの一本となるだろう。

Website:https://twitter.com/RoomKujira

RPG『イリスのゲーム』クリア後ダンジョン追加のver2.0公開、SRPG『木精リトの大樹錬世記』完結など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は5件です。

RPG『イリスのゲーム』バージョン2.0公開

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KEN氏は12月5日、フリーゲームとして公開中のRPG『イリスのゲーム』の大型アップデートとなるバージョン2.0を公開した。

主人公のイリスが仲間と共に、魔王城の最奥を目指すという作品。ユニークな能力を持つ仲間達から任意のメンバーを選んでパーティを組み、ランダム生成されたダンジョンを攻略していく。通常攻撃が存在せず、多彩なスキルを駆使して戦う戦闘も特徴(紹介記事)。

バージョン2.0では、従来の最終フロアをクリアしたあとに解放される追加ダンジョンが実装。スキルの追加・削除や性能変更といった大幅なバランス調整も行われている。また、仲間同士の会話イベントの追加、キャラクターごとのストーリーの加筆、修正も行われるなどシナリオ面でも大幅なアップデートが施された。

SRPG『木精リトの大樹錬世記』完結

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Lemon sliceは12月6日、今年1月の公開以来アップデートでストーリーを追加してきたフリーゲームのSRPG『木精リトの大樹錬世記』の、完結版となるバージョン1.00を公開した。ダウンロード版およびブラウザ版が用意されている。公称プレイ時間は約15時間。

世界の崩壊に巻き込まれ異世界で目覚めた少女リトが、マナから望んだものを創り出す技“錬世術”を使って人々を助けながら成長していくという作品。幅1マスの道で構成されたマップが特徴で、「ライン・タクティクス・バトル」と謳われている。進軍の要素が単純化されている一方、前衛が道を塞いで後衛を守ったり、曲がりくねった道で遠距離攻撃を活用するといった独自の戦略要素を演出するシステムとなっている。

「第24回3分ゲーコンテスト」作品公開開始

短編フリーゲームのコンテスト「第24回3分ゲーコンテスト」の応募作品の公開が開始された。一般投票により順位が決められ、投票期間は12月20日まで。

「3分ゲーコンテスト」は、1プレイ3分程度のゲームを対象としたフリーゲームのコンテスト。2004年より休止期間を挟みつつ開催されており、第21回以降はやれやれ氏が運営を行っている。

なお、コンテスト参加作品として、やれやれ氏のカードゲーム『パティスリーカード』も公開されている(主催者作品のため投票対象外)。4枚の手札で論理戦を行う『キャバレーフォーカード』(紹介記事)の続編で、今回は「だす」「ださない」「最後の一枚」という3種類のカードによる3枚の手札を使って、カードを場に出せる条件を更新しながら手札を減らしていくゲームとなっている。無料で遊べるブラウザ版のほか、アナログゲーム版も販売されている。

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『パティスリーカード』

「Cresteaju オリジナルサウンドトラック 2020」配信開始

「Cresteaju オリジナルサウンドトラック 2020」の配信が開始された。iTunes Storeやmoraなどの各種配信サイトで購入可能。

今年9月にNintendo Switch版も発売されたフリーゲームのRPG『Cresteaju』(関連記事)のサウンドトラック。Nintendo Switch版の追加楽曲も収録されている。

『スーパーフックガール』サントラ配信開始

STUDIO HOOKSHOTは、『スーパーフックガール』シリーズのサウンドトラック2作品のダウンロード配信およびサブスクリプションサービスでの配信を開始した。2018年~2019年にイベントでCD版が頒布された作品のデジタル版となる。

配信開始となったのは、横スクロールアクションゲーム『ニュー・スーパーフックガール』とアドベンチャーゲーム『スーパーフックガール外伝』のBGM全曲および未使用曲を収録した「マジカルメロディー – スーパーフックガール オリジナルサウンドトラック」と、『ニュー・スーパーフックガール』BGMアレンジコンピレーションアルバム「秘密の演奏会 – ニュー・スーパーフックガール アレンジアルバム」の2作品。

ビジュアルノベル『雪子の国』『ハルカの国』期間限定無料配布など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は3件です。

ビジュアルノベル『雪子の国』『ハルカの国』期間限定無料配布

STUDIO・HOMMAGEは12月12日、ビジュアルノベル『雪子の国』『ハルカの国』の期間限定無料配布を開始した。期間は2021年2月末まで。BOOTHおよびDLsiteより入手可能で、DLsiteで入手した場合は無料配布期間の終了後も再ダウンロード可能となる模様。

天狗や「化け」と呼ばれる獣の様子を残しながら人の姿をした者が存在する架空の日本を舞台とした「国シリーズ」の第3作および第4作。第1作『みすずの国』および第2作『キリンの国』はフリーソフトとして公開されているため、期間中はシリーズ全作品を無料でプレイ可能となる。

雪子の国』は、「青春ハートフルラブコメディ+地方都市ミステリー」を謳う作品。本州最西端にある風光明媚な地方城下町を舞台に、東京から来た少年ハルタと天狗の少女雪子を中心に物語が展開する。町で起こる怪奇現象の謎に挑むハルタ達の冒険、友人達や町の人々との交流、そして変わりゆくハルタと雪子の関係などが描かれてゆく(紹介記事)。

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『雪子の国』

ハルカの国』は、のちに賢狼と呼ばれる狼の化けであるハルカと、狐の化けであるユキカゼを主人公に明治から平成までの物語を描いていく作品で、「100年のビジュアルノベル」と謳われている。全六部作予定のうち、「明治越冬編」「明治決別編」「大正星霜編」の前三部作が完成。今回の無料配布はこの完成記念とされている。

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『ハルカの国』

雪子の国(STUDIO・HOMMAGE)
天狗の少女×東京の少年 地方都市を舞台にしたハートフルラブコメディ!

同人誌、同人ゲーム、同人ソフトのダウンロードショップ - DLsite

ハルカの国・前三部作(STUDIO・HOMMAGE)
明治、大正、昭和、そして平成へ。100年のビジュアルノベル。

同人誌、同人ゲーム、同人ソフトのダウンロードショップ - DLsite

2D探索型アクションゲーム『Touhou Luna Nights』Nintendo Switch版リリース

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株式会社Phoenixxは12月17日、東方Project二次創作の2D探索型アクションゲーム『Touhou Luna Nights』のNintendo Switch版の配信を開始した。

2D探索型アクションゲーム『ファラオリバース』などで知られるクロボン氏が所属する開発チームladybugが開発を手がける作品(紹介記事)。十六夜咲夜を主人公とし、時間停止能力を活用するマップギミックなどが用意されている。PC版やXbox One版も配信中。

https://www.youtube.com/watch?v=VCfO9quNN5g

「SilverSecond」22周年記念セール開催

「シルフェイド」シリーズやRPG『片道勇者』、ゲーム制作ツール「WOLF RPGエディター」および同ツール製ゲームのコンテスト“ウディコン(WOLF RPGエディターコンテスト)”などで知られるSmokingWOLF氏は12月13日、同氏のWebサイトSilverSecondにて22周年記念セールを開始した。期間は2020年1月頃まで。
強制横スクロールRPG『片道勇者プラス』、育成SLG『シルフェイド学院物語』、ADV『シルエットノート』のゲーム3作品が50% OFF、Kindleの電子書籍が40%~52% OFFとなっている。

小さな島の”いつもじゃない日”を描いたおはなしアドベンチャー『ちょっとび! ~ ココとゆめのたびびと ~』

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動物のようで人間のような不思議な生き物「ちみっこ」が住む小さな村で、子供たち数人がかくれんぼを楽しむ日常風景を綴った箱庭短編アドベンチャーゲーム『ちょっとび!』。

当もぐらゲームスでも2019年5月4日に取り上げた同作だが、その続編兼パワーアップ版が2020年8月9日、颯爽と登場した。

その名も『ちょっとび! ~ ココとゆめのたびびと ~』

前作同様、Windows PC用のフリーゲームとして創作物総合マーケット「BOOTH」と作者にわのこ氏の「pixivFANBOX」で公開されている。また、有料版も販売中だ。(※内容に関しては無料、有料共に差異はない)

小さな島の日常を覗く、ほのぼのアドベンチャーゲーム

元気な女の子「ココ」は、島のみんなと毎日楽しく暮らしていました。

そんなある日、島に「たびびと」がやってきました。
いつもの毎日に、ちょっとだけ”いつもじゃない日”がやってきたのです。

このようなオープニングと共に始まる今回は、かくれんぼをするだけのゲームではない。「おはなしアドベンチャー」なる、適度な探索要素を含んだアドベンチャーゲームへと大きく刷新されている。

ストーリー、舞台設定も前作と同じようで異なる。
登場人物たちは主人公の「ココ」、いたずらっ子の「ピーにゃん」を始め、数名のキャラクターが続投しているが、舞台となるのが「こっちじま」と呼ばれる小さな島で、森、灯台、海岸と言ったエリアや建造物が新たに追加。さらに登場人物たちが暮らす家の配置も変わり、マップ全体のスケールも拡張されるなど、ほぼ別物になっている。

言うならば、今作が本来の『ちょっとび!』と言ったところだ。実際に作者のにわのこ氏も自らのpixvFANBOXで「世界観自体が一新しているので、キャラクターが同じというだけで前作と相互性はありません。」と明言しており、前作を全く遊んだことのない人でも入っていける内容に仕上げられている。ただごく一部、前作にちなんだネタがあるので、あらかじめ遊んでおくと、より楽しめるかもしれない。そんな前作のダウンロードは「BOOTH」のこちらのページからどうぞ。

本題に戻りまして。ゲーム本編は島で暮らす住民と会話したり、都度発生するイベントをこなしながら進めていく形になる。ストーリー的な最終目標は明示されていないが、キーパーソンである旅人「ウール」にちなんだイベントを見届けるとエンディングとなる。そのために様々なイベントを発生させて攻略しては、本編の進展を示すキーアイテムを集めていく。

今回は会話、探索を通してアイテム(もちもの)が手に入る。このアイテムを特定の人物へ渡すのも可能で、その過程を踏んでイベントを進展させるという、アドベンチャーゲームらしい展開が繰り広げられるようになっている。
関連してアイテム用のメニューウィンドウも実装。ここでアイテムを選んで「見せる」のコマンドを決定すれば相手へと渡せる。ちなみにイベントの進展と無関係だった場合は、そのアイテムに対するキャラクターの反応(コメント)が返ってくる。

反応が返ってくると言えば、前作の売りでもあったマップ上の小物を調べるとココが個別のコメントを返す要素だが、これは今作でも健在。しかもマップの拡大、アイテムの登場でその物量は約2~3倍に。全てを調べ尽くすだけでもかなりの時間を要するボリュームだ。

関連して本編、メインストーリーのボリュームも短編から中編規模に拡大。イベントにもマップの探索、軽めの謎解きが新登場し、ゲーム的な遊び応えも強化されている。

そして、演出面でも会話ウィンドウにキャラクターの顔グラフィックが追加。表情も会話の内容に応じて変化するなど、細部にもこだわった仕上がりになっている。

前作もキャラクターのドット絵、小物に対する反応においてこだわりが光る内容だったが、今作はそこにさらなる見所をプラス。紛うことなき正統進化系にして、本来の『ちょっとび!』ここに在りと豪語するがごとし新作に完成されているのだ。

より深まったストーリーと見どころの増したゲーム部分

魅力は前作にも増して深まったストーリー全般。そして、「小さな日常を覗く」というコンセプトに沿ったアドベンチャーゲームとしての基本設計と遊び応えだ。

ストーリーは主にキャラクター、世界観全般の描写がより一層深まった。設定上仕方がないとは言え、前作はかくれんぼ参加者と非参加者との間で掘り下げ具合に差が出てしまっていた。今回は「島に旅人がやってきた」との大筋に沿い、島に暮らす一人ひとりの日常、関係性を描くことに徹したオムニバス形式の構成を取っているので、前作以上にその人となりを知れるようになっている。

前作の事前知識が必須となる描写を抑えているため、今回が初見のプレイヤーも気兼ねなく彼らの一挙一動を楽しめるのも嬉しいところ。個性付けが非常にしっかりしているので、ついつい話しかけたり、アイテムを渡した時の反応を見たくなってしまう。

日常を描いた作品は、いかにキャラクターを魅力溢れる存在に仕立て上げられるかだが、前作を含めてこの『ちょっとび!』という作品はその醍醐味を完璧に押さえていて、どのキャラクターも強い印象を残す存在となっている。もう、見るからに面白そうな雰囲気をまとって、イベントで期待に違わぬやり取りと反応を見せてくれるので、ストーリー以上にキャラクターに焦点を当てた類の作品(具体的には4コマ漫画)が好きな人なら、心底たまらないひと時を味わえるはずだ。

前作経験者の視点としては、新たな一面を見せるキャラクターが何人かいるのも見所。特に前作では外野の位置付けだったペリカン姉弟の姉「ペーコ」に関するイベントは要チェックだ。

また、アドベンチャーゲームとしての作りも申し分ない。特にあまりストーリー進行を急かされないのが秀逸。基本的にキャラクターたちとやり取りしながらマップを探索したり、アイテムを見つけてそれを渡すことの繰り返しなのだが、「次はこうしろ」や「ここへ向かって」などの指示、行動範囲の制限が発生しないので、自由気ままに進めていける。のんびり島を歩いたり、友達の家にお邪魔したり、小物を調べたり、遊具で遊んで時間を潰すなど、プレイヤーの思うがまま楽しめる作りになっているのだ。

公称ジャンル名と一緒に「小さな島の日常を覗く」と掲げられているが、まさにそのコンセプトに適した設計で、ストーリーもいいけど島の様子も眺めながら、ゆっくり楽しんで欲しいとの思いを感じさせられる作りになっている。指示や行動範囲制限が無いなりに入念な探索と情報収集が試されるのも、昔ながらのアドベンチャーゲームらしい遊び応えに富んでいてユニーク。

裏を返せば、長期間ゲームから離れてしまうと、次に何するか分からなくなりやすい難点もある。指示や制限を設けなかったなりに、進行時に右往左往しやすいのも、イベントを詰まらず追っていきたい時はストレス要因になる感じだ。せめて、メニュー画面側に「ToDoリスト」的なものがあれば、多少軽減できたかもしれないのだが、残念ながら未実装。

ただ、あえて廃したことで島の日常を覗く楽しさとのんびりとした雰囲気が作り出されているのも事実なので一長一短。そのような新しい粗も生まれてしまっているが、前作の物足りなかった部分はきちんと補強され、ゲーム的な手応えも向上。そして、キャラクター同士のやり取りや雰囲気を楽しむ作品としてのストーリー構成の刷新、イベントの増量によってさらに磨きがかかっており、前作経験者から未経験者双方を満足させるものになっている。

少しでもキャラクターたち、世界観に興味を抱いたのなら、前作の経験有無を問わず、ダウンロードして島に訪れてみていただきたい。主人公のココを始めとする愉快で可愛いキャラクターたちが楽しいひと時を提供してくれるはずだ。

ちょっぴり不思議な要素もプラスされたパワーアップ版

前作絡みの要素で、ボリュームアップしたココの反応も相変わらず楽しく、数の多さから余すことなく確かめたくなる魅力がある。調べた際の台詞が専用の吹き出しウィンドウで即座に表示されるようになるなど、地味ながら微調整が入り、テンポ良く一連の反応を楽しめるようになっているのもナイスな改善点だ。

そして、相も変わらず主人公のココは明るくてお茶目。ただ、自宅の2階からジャンプして飛び降りたり、ハイテンションに挨拶したりするアクティブな一面はちょっとばかり鳴りを潜めてしまっていて、前作経験者は若干の物足りなさを覚えるかもしれない。実を申しますと、筆者はそのひとりです。

さらにストーリーも基本、島の住民たちの日常を描くことに焦点を当てているためか、大筋の旅人「ウール」に関するイベントは少々アッサリ気味。ただ、終盤には世界観の不思議に迫る気になる展開も。エンディングも若干、不気味な展開が用意されているので、ほのぼのとした雰囲気に魅了されたなら少々、面食らうかもしれない。なお、今回もエンディング分岐はあり。件のウールが強く関わってくるので、もし全部を見る場合は時々、彼の様子を見に行ってみるといいかもしれない。

大分紹介が前後したが、件のウールを始め、新キャラクターも複数名登場。本筋への関わりは薄いのだが、個性の強さは既存のキャラクターたちと引けを取らないので、ぜひ一挙一動に注目してみて欲しい。

全体的に続編としても、アドベンチャーゲームとしても完成度は高く、ボリュームもゆっくりで5~6時間、早くても2~3時間と大幅に増え、申し分ない満足度が得られる本作。前作同様に集中力と精神力をフル活用するゲームで疲弊した時、癒されたいと思った時には迷わずプレイしてみて欲しい、こだわり尽くしの傑作だ。
好奇心旺盛な女の子と共に、のんびりとした雰囲気の島を巡りながら、日常の様子を眺めてみよう。時には「ピーにゃん」を始めとする友達とも遊んでみよう。

……あ、またやってしまった。

フォローしておくと、今回の彼はちょっとカッコイイぞっ。

[基本情報]
タイトル:『ちょっとび! ~ ココとゆめのたびびと ~』
作者:にわのこ
クリア時間:2~6時間
対応OS:Windows
価格:無料(※有料版は100円)

ダウンロードはこちら
※BOOTH
https://booth.pm/ja/items/2277197

※pixivFANBOX
https://niwanoco.fanbox.cc/posts/1239686


現代ADV+RPG『Egomaniacs』体験版公開など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は4件です。

現代ADV+RPG『Egomaniacs』体験版公開

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Moon☆Windは12月23日、現代ADV+RPG『Egomaniacs(エゴマニアクス)』の体験版を公開した。体験版の公称プレイ時間は7時間~8時間程度。

神隠しが起こる島を舞台に、それに立ち向かう「アクター」と呼ばれる能力者達を中心に物語が展開していく作品。日常パートと、異世界を探索するノンフィールドの探索パートを繰り返しながら進行していく。日常パートでのキャラクター同士の交流が新たな能力を得ることに繋がるほか、戦闘はキャラクターごとの固有ゲージが存在するなどシステムに凝ったコマンドバトルとなっている。

RPG『Violent Witches: the Vindicator』リリース

HLFは12月24日、RPG『Violent Witches: the Vindicator』をリリースした。DLsiteおよびBOOTHにて配信されている。

2006年にフリーゲームとして公開され、ニコニコ自作ゲームフェス2016にてPLAYISM賞を受賞した『Violent Witches』のリメイク作品。魔女狩りをテーマとしたダークファンタジー的な世界観や、「宝玉」の色を変えることにより各種属性の魔法が使えるシステムなどが特徴となっている。

Violent Witches: the Vindicator(HLF)
魔女狩りがテーマのダークな雰囲気のRPG。誰でも気軽に遊べる要素も搭載。

同人誌、同人ゲーム、同人ソフトのダウンロードショップ - DLsite

ノベルゲーム『ナツイロセールトリム』完結

sailing-girl-sail2

少年舎は12月24日、ノベルゲーム『ナツイロセールトリム』二部作の後編にあたる『ナツイロセールトリムSail2』をバージョン1.00へとアップデートした。リリース以降順次シナリオが追加されており、今回の更新で完結となる。BOOTHで販売中のダウンロード版、パッケージ版についてアップデートが行われたほか、新たにDLsiteDiGiket.comでのダウンロード販売も開始されている。なお、前編にあたる『ナツイロセールトリムSail1』はDLsiteにて2021年2月4日14時まで50% OFFセール中。

『ナツイロセールトリム』は湘南を舞台に、ヨット競技の「セーリング」に挑む女子高生達を描いた作品。セーリングのシーンにおける3DCGムービーによる演出なども見どころとなっている。

ナツイロセールトリムSail1(少年舎)
湘南・江ノ島を舞台に女子高校生たちがセーリングに挑戦するお話です!

同人誌、同人ゲーム、同人ソフトのダウンロードショップ - DLsite

ナツイロセールトリムSail2(少年舎)
向かい風だって、進む力に変えられる。

同人誌、同人ゲーム、同人ソフトのダウンロードショップ - DLsite

ノベルゲーム「ANOS」シリーズ全作30% OFFセール実施

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合資会社自転車創業は12月22日、ノベルゲーム「ANOS」シリーズ全作の30% OFFセールを開始した。期間は2021年1月3日まで。セール期間はストアによって前後するとのこと。

どの時点からでも別の分岐を辿り直すことができ、異なる分岐で得た記憶を使用することで新しい展開が発生するなど、独自のシステムによる謎解きに凝ったゲームデザインが特徴のシリーズ。Steam/DLsiteで配信されるPCダウンロード版、Amazonで販売されるPCパッケージ版、App Storeで配信されるiOS版のシリーズ全作品がセール対象となる。

『天穂のサクナヒメ』農林水産省のページにインタビュー掲載

農林水産省の米の消費拡大に関するマーケティング企画「やっぱりごはんでしょ!」のFacebookページにて、えーでるわいす開発の和風アクションRPG『天穂のサクナヒメ』のインタビュー記事が掲載された。

ゲーム内の育成要素として、本格的な米づくりを体験できることが大きな話題となった作品。インタビュー記事はえーでるわいすのなる氏およびこいち氏、パブリッシャーの株式会社マーベラスに取材したものとなっている。

経営&ハンティングアクション『マジックポーション・ミリオネア』Steam配信開始など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は6件です。

経営&ハンティングアクション『マジックポーション・ミリオネア』Steamおよびitch.ioにて配信開始

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ARTIFACTSは12月30日、経営&ハンティングアクションゲーム『マジックポーション・ミリオネア』のSteamおよびitch.ioでの配信を開始した。

魔法の薬屋の店主パステルが、ダンジョンで素材を集めて薬を作ってお金稼ぎをしていくという作品。ダンジョンはマップがランダムに生成され、近接攻撃やさまざまなタイプのショット、魔法薬を駆使して攻略していく。稼いだお金で装備品を購入し、パステルの能力を強化していく要素なども特徴。

2020年4月にリリースされた作品で、10月にはラストダンジョン実装の大型アップデートが実施されている。Steam版はSteamの実績にも対応し、itch.ioで購入した場合もSteamキーを入手可能。

アクションゲーム『ココロクローバー パート2』リリース

ひこてる氏は12月28日、アクションゲーム『ココロクローバー パート2』をSteamにてリリースした。

「日曜日の朝アニメ」×「カジュアル難易度の横スクロール」をテーマとした作品。仲間の精霊たちの力を借りることで変身できる精霊使いの少女「トレフィ」が主人公で、ドットで描き込まれた可愛らしいグラフィックや、アニメのOP風のOPムービー、ストーリーパートでの画面左上の時刻表示など、雰囲気の再現に注力した作りとなっている。

ゲームとしては変身による攻撃属性の変更や仲間の召喚といった要素が特徴。「パート2」では第2話から第6話を収録する。

対戦カードゲーム『キャバレーフォーカード』有料版リリース

やれやれ氏は1月1日、対戦カードゲーム『キャバレーフォーカード』有料版をリリースした。SteamおよびBOOTHで配信されている。

「かち」「まけ」「最後の一枚」という3種類のカードからランダムに配られる4枚の手札を交互に場に出していき、言葉の組み合わせで勝利条件あるいは敗北条件自体を作り出していくという、シンプルな構成要素で奥深い論理戦を楽しめるゲーム(紹介記事)。2018年にブラウザ対応のフリーゲームとしてリリースされた作品の有料化で、フリーゲーム版も広告付きの体験版という位置付けで残されている。

有料版はダウンロード版が追加されたほか、演出の強化やカードデザインのリニューアルなども施されている。

「フリゲ2020 あなたが選ぶ今年のベストフリーゲーム」結果発表

フリーゲームの人気投票イベント「フリゲ2020 あなたが選ぶ今年のベストフリーゲーム」の結果発表が12月31日に行われた。

赤松弥太郎氏により、2008年から毎年行われている企画。2019年12月1日から2020年11月30日までに公開・更新されたゲームを対象に投票が行われ、1018作品が得票した。有効総票数は3,575票。フリゲ2020のサイトには得票作品の作者や投票者からのコメントも掲載されている。

「おすすめ同人紹介による同人ゲーム・オブ・ザ・イヤー2020」ノミネート作品中間発表

同人ゲーム紹介サイトおすすめ同人紹介が主催する同人ゲーム表彰イベント「おすすめ同人紹介による同人ゲーム・オブ・ザ・イヤー2020」のノミネート作品の中間発表が12月27日に行われた。

ノベルゲーム・アドベンチャーゲームを中心に、2020年4月~2021年3月に発表された作品から同サイトを運営するみなみ氏がさまざまな部門で授賞作品を選考し発表するイベント。受賞作品の発表会は前回はオンラインとなったが、今回は現時点では例年通り、6月に東京・水道橋で行われる予定となっている。

ADV・ノベルゲームエンジン 「ADV+++」バージョン4.1公開

YOX-Projectは12月29日、ADV・ノベルゲームエンジン「ADV+++」のバージョン4.1を公開した。

15年以上の歴史がある老舗のエンジンで、マルチプラットフォームに(Web技術ベースではなく)ネイティブで対応。高解像度の画像の扱いやサウンドの多重ストリーム再生、フルボイス等の快適な動作を実現し、どのプラットフォームでもロード時に音が途切れたりする心配はないという。

Windows/Mac版は無償でダウンロードでき、商用利用も可能。デベロッパーライセンスを購入することで質問・要望への優先的な対応が受けられるほか、Android版やiOS版を利用可能となる。

バージョン4.1ではゲームコントローラー対応の改良が進められ、Mac版において新CPU「Apple Silicon」にネイティブ対応するなどの変更が施された。

もぐらゲームス執筆陣の選ぶ 2020年おすすめフリゲ・インディゲーム15選

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2020年も多種多様なフリーゲーム・インディーゲームが登場した。
みなさんはどんなゲームをプレイされただろうか?

新型コロナウィルスの感染拡大の影響から、外出の自粛が呼びかけられている2021年の年明けのこの時期は、例年にも増してこれから遊ぶゲームを探し求めている人が多いかもしれない。そんな読者の方々に向け、今年ももぐらゲームスの執筆陣が2020年にプレイしたゲームの中から、特におすすめできるフリーゲーム・インディーゲーム15作品を一挙紹介する。

各執筆者が2020年に遊んだ中で「これは!」となった作品の数々を紹介していくので、気になった作品があればぜひ手に取って遊んでみていただきたい。

昨年の記事はこちら。
もぐらゲームス執筆陣の選ぶ 2019年おすすめフリゲ・インディゲーム14選

Maiden & Spell

アメリカ合衆国・アトランタに所在を置くmino_devによる『Maiden & Spell』はキュートな魔法少女たちが織りなす対戦型2Dシューティングゲーム。見ているだけでも楽しくなる華やかなビジュアルデザインが目を惹く作品だ。日本語表示にも対応している。

2Dシューティングゲームと言えば派手なショットで敵を次々と倒したり、花火のごとき弾幕を次々と潜り抜けたりといった点がクローズアップされることが多いが、対戦型シューティングというジャンルではさながらチェスや将棋のように、いかにして相手の動く道筋を封じて詰みに追い込めるかという点も醍醐味といえる。

本作では攻撃の体系が主に「自機狙い」と「自機外し」の2種類に分かれていて、「自機外し」で逃げ道を無くしてから「自機狙い」で撃ち抜く、あるいは逆に「自機狙い」を避けさせて「自機外し」を引っ掛ける…というように狙いが分かりやすいシンプルな構成をしている。そのため相手を追い込む醍醐味を感じやすく、対戦型シューティングゲームの入門作としてオススメできる内容となっている。ネットワーク対戦が完備されている点も嬉しいポイントだ。
(真野 崇)

関連記事:
対戦型弾幕STG『Maiden & Spell』体験版公開 ほか ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス 

[基本情報]
タイトル:『Maiden & Spell』
制作者: mino_dev
クリア時間: 3時間~
対応OS: Windows
価格: $12.99

購入はこちらから
(STEAM)

(itch.io)
https://mino-dev.itch.io/maiden-spell

ボクはキミのロボット

『ボクはキミのロボット』はドッド工房が制作したノベルゲーム。2020年12月末現在、RPGアツマール、booth、Google Playから遊ぶことができる。ふりーむ「1分ノベルコンテスト」ならびに第23回「3分ゲーコンテスト」の参加作品であり、プレイ時間は極々小。この場の説明を読む時間でプレイしてしまった方が早いくらいだろう。ぜひ説明を読み飛ばして先入観無しでプレイしてみてもらいたい。

本作ではある家庭用ロボットの視点から、4人の持ち主達との出会いと別れが描かれる。それぞれに異なる事情を抱えた持ち主達の姿から、物言わぬあなたは何を垣間見て、そして何を思うだろうか。主人との別離と共に待ち受けているロボットの「初期化」が、様々なストーリーを見るために冒頭から繰り返しプレイするというノベルゲームの構造とマッチしている点も見逃せない。そしてロボットはメモリーを失うことを拒むかのごとく「故障」していく…

短編と言うにしてもあまりにも短いが故に言葉多くにして語ることは難しいが、心震える体験が眠っている、そう言い切れる一本だ。
(真野 崇)

[基本情報]
タイトル:『ボクはキミのロボット』
制作者: ドッド工房
クリア時間: 5分~
対応OS: Windows, Android
価格: フリーウェア

ダウンロード/プレイはこちらから
(RPGアツマール)
https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm14630

(booth)
https://booth.pm/ja/items/2641163

(Google Play)
Google Play で手に入れよう

まつろぱれっと

SleepingMuseum『まつろぱれっと』は、画家となって意思を持つ呪いの絵画の少女と呪われた7日間を過ごすスマートフォン向けホラーアドベンチャーゲーム。2020年2月19日より各アプリストアで配信が開始されている。

本作は絵画の呪いを解くため、携帯電話に着信する過去の犠牲者からのメールをヒントにアトリエを探索して絵を描くためのモチーフを探しだし、少女のリクエストに応じて絵画の中へ所定の位置と色で描きこむことによって進行していく。少女のリクエストに沿わない物を描けば呪いによる無慈悲な死が待ち受けている。豊富な死にっぷりのバリエーションが用意されているので敢えてミスをして死因のパターンを楽しむのも一興だ。

過去にもイベントレポートで取り上げたことのある作品だが、最後までプレイできるようになって舌を巻いたのが物語の構成。絵と向かい合う中で明らかになっていく少女をめぐる過去と、徐々に築かれていく呪いの絵の少女との関係性が巧みで胸を打つ。生殺与奪の権を握る恐怖の対象であり、腹立たしさも覚える傍若無人な性格をしている彼女だが、それだけではない想いもまた抱くことだろう。
(真野 崇)

関連記事:
「TOKYO SANDBOX 2019」で見つけた注目のインディゲーム12選+α

[基本情報]
タイトル:『まつろぱれっと』
制作者:  SleepingMuseum
クリア時間: 3時間~
対応OS: iOS, Android
価格: 無料/アプリ内課金あり

ダウンロードはこちらから
(App Store)
Download on the App Store

(Google Play)
Google Play で手に入れよう

5D Chess With Multiverse Time Travel

この作品ほどタイトルを見て「なんじゃそりゃ」と言いたくなる作品もそうそうないだろう。5Dの“D”はdimension、すなわち次元を意味するもので、縦と横の二軸による2D、縦横に奥行きを加えた3Dはコンピュータゲームの表現手法でお馴染みであるし、縦横奥に更に時間の概念を加えた4Dも我々人間が生きている次元としてのほか、某ネコ型ロボットの「4次元ポケット」などで見かける言葉ではある。しかし5Dとは果たしてどういうことなのか。まったくもって「なんじゃそりゃ」である。

『5D Chess With Multiverse Time Travel』はConor Petersen氏が制作した、ボードゲームの「チェス」をアレンジした作品。白と黒のプレイヤーに分かれ、「ポーン」「ナイト」「クイーン」など動かし方の異なる様々な種類の駒を交互に動かし、相手の「キング」の駒を取るようにすれば勝ち、という基本的なルールはチェスと全く同じ。本作ではそこにタイムトラベルや次元の移動の要素が加わっている。各駒は過去の盤面へも移動することが可能になっており、過去へ移動することで平行世界が発生し、枝分かれ以降は平行世界の盤面をそれぞれ進行させていくことになる。

駒が過去や平行世界を行き来することにより、本来1体だけのはずのキングやクイーンが盤面に2体も3体も存在するという通常のチェスではあり得ない状況が発生する。また、タイムトラベルした分だけ平行世界の数が次々と増えていき、平行世界が増えた分だけ考えなければならない駒の動きも増大していき、人間業では全ての手筋を読みきることは困難を極めていく。何気なく動かしたつもりの駒が過去に存在しているキングを詰ませて決着するといったこともまま起こることだろう。「時空を越えた戦い」と言うものがいかなるものなのかを体感させてくれる本作、奇妙奇抜な体験を求める人は是非とも触れてみてほしい。
(真野 崇)

[基本情報]
タイトル:『5D Chess With Multiverse Time Travel』
制作者: Conor Petersen
クリア時間: 15分~
対応OS: Windows
価格: $11.99

購入はこちらから
(STEAM)

密密(ひそひそ)

個人としてはこの話題を切り出す事は本意ではないが、2020年という1年を語る上では、COVID-19、俗に言う新型コロナウィルスの存在というものはいかにせん避けがたい。感染症対策として対人接触の禁止や自粛が各地で呼びかけられたことにより、インディーゲーム周辺においても展示会・即売会の中止やオンライン化を中心に影響が及んでいる。また、小池百合子東京都知事らによって呼びかけられたスローガンの「三密」など、コロナやそれにまつわる事象を作品の源泉とする事例も見られ、公開される作品たちの作風にも決して少なくない影を落としている。

それらコロナ禍の中から生まれた作品のなかでも、unityroomが開催している「Unity1週間ゲームジャム」の「密」をテーマとした回から、椎名アクタロ氏・ますだたろう氏ら7名による共作の『密密(ひそひそ)』をピックアップしておきたい。

『密密(ひそひそ)』は提示された文章をキーボードで正確に入力していく事が目的のタイピングゲームだが、一風変わっているのが「ないしょ話」をモチーフにしている点。キーボードを高速で打鍵すると話し声が大きくなり、巡回者に話をしていることがバレてしまうとゲームオーバーとなる。すなわち本作は素早く入力出来ることが高評価に繋がるというタイピングゲームの常識を覆した作品となっているのである。

暗い世の中にクスリとした笑いを届けてくれるコメディタッチのシチュエーションも本作の魅力。ないしょ話とは別のところでタイピングが鈍ること請け合いだ。
(真野 崇)

[基本情報]
タイトル:『密密(ひそひそ)』
制作者: ボブ寺150
クリア時間: 15分~
対応OS: ブラウザ
価格: フリーウェア

プレイはこちらから
(unityroom)
https://unityroom.com/games/hisohiso

千里の棋譜 ~現代将棋ミステリー~

20年以上にわたり良質なシナリオが魅力のADV・RPGをリリースしているChild-Dreamが2020年2月、無償のアプリゲームとして公開されていたADV『千里の棋譜』のリメイク移植という形でついにコンシューマに進出。長年のファンとしても記念すべき年となった。

将棋を題材としたミステリーADVという本作。せっかくなのでと将棋ライターとしても活躍されているアライコウ氏に打診し、将棋ものとしての見どころにも踏み込んだレビューを執筆いただいた。翻ってこちらでは将棋がほとんどわからない人視点(かつ、原作アプリ版既プレイ者視点)で語らせていただきたい。

将棋を知らない人に向けたフォローは用語集といったシステム面でも整っているが、物語の面ではやはり、主人公の一人である一ノ瀬歩未の存在が大きいだろう。将棋を知らなくても物怖じせず持ち前の人懐っこさで棋士達に迫っていき、その世界に魅了されていく彼女に視点を重ねることで、少しずつ将棋を理解しながら、作品世界に違和感なく入り込んでいくことができた。

対局シーンもカットイン付きのモノローグや、戦いを見守る者達による実況解説、戦況に応じて移り変わりテンションを上げていく音楽と、あたかも能力バトルもののような演出で、細かいことはわからなくても「場の空気」は十分感じられるものとなっている。

こうして築き上げられた、将棋好きも知らない人も等しく楽しめる土台の上で描かれるのは、勝負の世界で生きる人々の熱く深みのある人間ドラマだ。ミステリー作品としての謎やどんでん返しもあるが、それと同じくらいキャラクターへの先入観を利用したミスリードも見事。ある人物の印象がたった一言で180度反転してしまうようなシーンは、原作アプリ版をプレイして既に先を知っていても改めて息を飲んだ。ここぞというシーンにはボイスも追加され、よりいっそう感情移入できるものとなっている。

コンシューマ化にあたって追加された、完全新規シナリオである第二部も大きな見どころ。将棋やその歴史を題材としたフィクションとしての謎の部分では、第一部と同じかそれ以上に「そんなまさか!」と驚愕する設定が盛り込まれている。現実をベースとしつつもそこから一歩踏み出したいい意味で奇想天外なネタも、Child-Dream主宰の宮下英尚氏が紡ぐシナリオの持ち味と言えるだろう。

そして棋士の勝負を描くドラマの部分では、プロ棋士を目指して奨励会三段リーグ戦に臨む長野圭と雪村香蓮という、棋士の視点における二人の主人公にフォーカスが当たる。原作アプリ版では示唆されつつも描かれなかった「その先の物語」、すなわち将棋ものの宿命とも言える年齢制限を軸に物語が展開。厳しい現実に触れざるを得ない難しいテーマに正面から向き合い、納得感のある描写の積み重ねで描ききるさまは圧巻だ。

リメイクにあたり、『逆転裁判』シリーズ3、5、6作などの楽曲で知られる岩垂徳行氏によって全曲書き下ろしで一新された音楽も素晴らしく、とくにPVでも使用されているメインテーマ曲は無音による「溜め」を置いてからの「感情を揺さぶる最高の一撃」として繰り出されることが多い印象。さまざまな名場面と共に記憶に残るものとなっている。

練り込まれたシナリオやオリジナルのテーマ曲が高く評価されたツクールRPG黎明期の名作『Lost Memory』から始まったChild-Dreamの、ひとまずの集大成とも言えるような作品。将棋がわからなくても全く問題なく楽しめることは筆者がその身をもって保証するので、将棋の知識の有無に関わらず、熱い人間ドラマや予想を上回るような展開が好きなすべてのADVファンに、自信をもってお勧めしたい。
(中村 友次郎)

[基本情報]
タイトル:『千里の棋譜 ~現代将棋ミステリー~』
制作者:Mista Stories(Child-Dream) / KEMCO
対応環境:PC/PS4/Nintendo Switch/Android/iOS
価格:ダウンロード版 3,000円(税込)※iOS版は3,060円、パッケージ版 3,666円(税込)

作品公式サイト
https://www.kemco.jp/game/kifu/ja/

Fanastasis

筆者はこれまでさまざまなフリーゲームをプレイしてきたが、「Fanastasis」を遊んだときの衝撃が忘れられない。広大なダンジョンに張り巡らされた隠し通路や隠し宝箱、各地にばらまかれた大量の謎、そして全編を通して描かれた人間の底しれぬ狂気……こんなゲームが存在するのかと、背筋が凍った。

Fanastasisは、抜け殻の魂である主人公が「カノン王国」を巡り、自身の記憶を取り戻す長編探索系RPGだ。プレイヤーは複雑に繋がりあったダンジョンを自由に探索し、その世界に隠された真実を探ってゆく。ダンジョンには隠し扉、隠し床、隠し宝箱が巧妙に配置されており、そのギミックの量が桁外れに多い。次々と現れる隠し扉を見つける快感に一度ハマると、底なし沼のように抜け出せなくなるだろう。

探索するたび、世界もどんどん広がっていく。海賊たちの沈没船、雷音が響く険しい峠、荘厳な大聖堂、錬金術師たちの実験跡が残る洞窟……何処までも果てしない世界は常に驚きを与えてくれる。一方で、探索するほどカノン王国への違和感を覚えるはずだ。そもそも、まともな人間と会うことはほぼない。各地に残された“残留思念”からは、この地で何かが起きたことが伺える。

明かされていくのは、「聖人」と呼ばれる者への信仰、禁忌に手を染めた錬金術の実験、倫理を逸脱した拷問、悪魔との契約……知れば知るほど、カノン王国の裏に不穏な影がつきまとうのだ。もし真実を知ろうとしてしまったのなら、もうあなたは逃れられない。何処までも深き地獄へと落とされるだろう。
(ノンジャンル人生)

関連記事:聖人、禁忌、拷問、悪魔……長編探索RPG「Fanastasis」が描く、狂気と再誕の物語

[基本情報]
タイトル:『Fanastasis』
作者:もさもさ
クリア時間:50~70時間(第一部 30時間~)
対応OS:Windows
価格:無料
備考:流血表現有り
※ダウンロードはこちら
https://www.freem.ne.jp/win/game/21044

ミマモロール!

可愛いけど、実はゾンビ(ゾンビドール)な男の子3人組が100人の友達を作るため、冒険を繰り広げていく友情と絶望のショタっ子長編探索RPG。念のためだが、れっきとした公称である。「ゴルトオール」と呼ばれる砂漠の王国の城下町を拠点に、様々な土地へと向かってクエストを攻略しながら進めていく。

そのビジュアルと公称が物語る通り、可愛い男の子が沢山登場するストーリーと世界観が最大の特徴。しかし、主人公3人組がゾンビという設定なりに根っ子はシリアスで、最初は「友達100人作れるかな」の愉快なノリだったのが徐々に暗く、重い作風へと変わっていく急転直下な構成になっている。特に「愛」と「成長」、「生と死」について焦点を当てた展開が素晴らしく、巧みな台詞回し、キャラクター描写でプレイヤーをグイグイと引き込んでいく。演出面でも暴力的、猟奇的な表現が容赦ない勢いで挟まれつつ、それでも前を向いて生きようとする男の子3人組の姿が大変に健気。思わず「頑張ったね……」と、ヨシヨシしたくなる衝動に駆られること間違いなしだ。同時に新たな性癖に目覚めちゃったりするとか、しないとか。

戦闘で勝利しても経験値を得られないため、友達を作った時に得られる「ともだちポイント」を消費し、ステータス強化を図るなど、システム周りでも意欲的な試みが満載。力尽きても3ターン後復活する仕様からゴリ押し容易に見えて、準備がいい加減だと返り討ちにされる、手応えのある難易度も意外性があってユニークだ。演出も全体的に派手かつ、”可愛い”に全振り。メニュー周りのデザインでも、その特色を余すことなく描くほどこだわり尽している。

作風的にやや人を選ぶが、素直に傑作と言える完成度。一風変わったRPGをお求めならぜひ、遊んで……もとい。見守ってみて欲しい1本だ。
さあ、3人の男の子たちのママになりましょう!
(シェループ)

関連記事:3人の子供の友達100人作れるかな大冒険!長編”見守り”RPG「ミマモロール!」

[基本情報]
タイトル:『ミマモロール!』
作者:psycho02
クリア時間:6~8時間(※じっくりプレイした場合は10~15時間)
対応OS:Windows
価格:無料
備考:暴力、流血、犯罪表現、不適切行為を仄めかすイベントあり、ブラウザ版とPCダウンロード版とのクロスセーブ対応

※ダウンロードはこちら
https://www.freem.ne.jp/win/game/22761

※ブラウザ版(RPGアツマール)
https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm8250

ロストヘヴン -Lost Heaven-

記憶喪失の主人公と少女が己の過去を辿るために旅立ち、やがて己に課せられた宿命と対峙する壮大なストーリーを描いた長編RPG。約6年もの製作期間を費やし、完成へと至った経緯を持つ大作でもある。

ストーリー重視を謳うなりに、その進行を妨げるストレス要因を徹底排除し、王道の良さを突き詰めた作りが最大の特色。「ボーナスゲージ」を始めとする特徴的な要素も存在するが、基本は街、ダンジョンなどを巡り、探索しながらストーリーを進めていく素直な内容に徹している。難易度も低め。特にボスはストーリー上の強敵であれ、状態異常が効きやすい仕組みで、どれも初見撃破を狙いやすい。このため、ゲーム的な手応えを求めると肩透かしだが、誰かひとりの単騎プレイには陥りにくく、個々のキャラクターの長所と短所が活かされる展開が維持される、調整の妙が炸裂した低難易度にまとめられている。それがストーリー上のキャラクター同士の関係性を表現する演出になっているのも巧みで、戦闘もストーリーの大事な一幕と位置付けているのが圧巻だ。

肝心のストーリーも息つく暇すら与えぬ怒涛の展開が連発。下手すれば徹夜寸前にまで追い込まれるほど、絶妙な引きと伏線の回収劇で楽しませてくれる。演出も凝っていて、主に戦闘ではスキル使用のたびに派手なカットインが挿入。2020年12月下旬のアップデートではなんとボイスも追加され、より賑やかなものへと進歩している。(今後もサブクエスト追加などが予定されているとか)

ストーリーが面白く、難易度も低めなRPGをお求めの人には間違いなく刺さる1本。2020年のRPGツクール製作品の象徴的一作と言っても過言ではない完成度の高い逸品なので、未プレイならばぜひ。おすすめです。

ただ、ストーリーの訴求力は本当に桁違いなので、時間を吸われすぎないようご用心。(※気づいたら徹夜してた経験者は語る)
(シェループ)

[基本情報]
タイトル:『ロストヘヴン -Lost Heaven-』
作者:なみだ
クリア時間:15~20時間
対応OS:Windows
価格:無料
備考:流血表現有り

※ダウンロードはこちら
https://www.freem.ne.jp/win/game/23154

レトロ自販機クエスト

令和の現代では絶滅危惧種に近い存在となった「食品自動販売機」(以下、食品自販機)。それらを取り扱う、「オートパーラー」、「オートレストラン」などの店舗を制圧及び破壊し、新しき時代の流れを打ち立てんとする謎の企業「TOTTIS(トッティス)」の暴挙に「レトロ自販騎士(レトロナイト)」に選ばれた昭和生まれの主人公が立ち向かう、荒唐無稽すぎるストーリーを描いた長編RPG。

関東1都5県に点在する「オートパーラー」、「オートレストラン」などの店舗を訪れ、その地を支配するTOTTISたちを追い払う拠点解放に特化した”店舗巡り”ならではのテンポの良さ、プレイヤーを退屈させないよう工夫を凝らした多彩なイベントの数々が特徴。ストーリーも設定通りの荒唐無稽ぶりで、終始「どうしてこうなった!」と叫びたくなる超絶怒涛のツッコミ祭り。だが主人公の台詞を始め、古きを知り、新しきを知る”温故知新”のテーマが裏に込められており、時代の流れと共に忘れ去られていく物への接し方などについても考えさせられる、侮りがたいものになっている。登場する食品自販機も大半が実物で、ドット絵も忠実に再現。一部の店舗も実名で、許可を取れた所に限定し、2018年9月時点のデータを元に作り込んでいる辺りに作者のこだわりが光っている。

ボリュームもメインストーリーだけで12~15時間以上と大きめ。称号集め、クリア後の高難易度ダンジョンと言ったやり込み要素も用意されている。ネタ色強めだが、2020年度屈指の熱血RPGと筆者は思ってやまない傑作。難易度も低め、かつ気軽に遊べるので、興味があればプレイいただきたい。

この荒唐無稽に次ぐ荒唐無稽の横殴り暴風雨を全身の毛穴で受け止めろ!全てを終えた時、アナタは各地のオートパーラーなどへ足を運びたくなること間違いなし!
(シェループ)

関連記事:俺たちには守護らねばならぬ自販機(レガシー)がある。愛と正義の熱血長編RPG『レトロ自販機クエスト』

[基本情報]
タイトル:『レトロ自販機クエスト』
作者:アフロマンサー
クリア時間:12~15時間(※やり込み要素コンプを除く)
対応OS:Windows、Mac
価格:無料
備考:PC版ダウンロードには「ふりーむ!ID」の作成が必須、実名店舗のデータは2018年9月時点のものを使用

※プレイはこちら(RPGアツマール)
https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm16942

※ダウンロードはこちら(※要:ふりーむ!ID)
https://www.freem.ne.jp/win/game/24334

Valfaris(ヴァルファリス)

鮮烈な暴力表現、重厚なヘビーメタルサウンドが特徴のアクションゲーム『Slain: Back from Hell』を手掛けたアメリカ・テキサス州の独立系開発チームSteel Mantisの新作。2019年に海外先行で発売。日本国内はXbox One版が2019年11月、翌2020年1月にNintendo Switch、PlayStation 4版が発売された。

遠距離用の銃火器、ブレードを始めとする近接武器を使い分けて襲い来る魑魅魍魎どもを蹴散らし、暗黒の地へと化した要塞「ヴァルファリス」を進み、その真実に迫るノンストップ構成の横スクロールアクションゲーム。銃火器を照射しながら敵を倒していく流れから、いわゆる「ラン&ガン」を想像する所があるが、実際は的確な動作が攻略の要となる、堅実なアクションゲームに仕上がっているのが特徴。特にボス戦は手に汗握る一進一退の攻防の連続。具体的には近接と遠距離の使い分けが熱く、サブウェポンや防御シールドを使うのに必要な「エネルギーゲージ」の回復仕様(近接攻撃を当てると回復)がそれを引き立てている。ゲームが進むと各種武器も増え、戦術の幅が拡大。さらに「ブラッドメダル」なるアイテムを消費すれば強化も図れるが、入手のために寄り道(探索)が試されるなど、一筋縄ではいかない仕組みにしているのが面白い。

グラフィックも息を飲むほどの濃さ。音楽もバリバリのヘビーメタルで、演出周りもメッタメタのブワンブワンである(武器入手時によく分かる)。

難易度も高めながら、トライ&エラーを重ねる度にどんどん動きが洗練されていく、アクションゲームの勘所を押さえたバランスが絶品。操作性も良好、区切りなくノンストップで進むステージも山あり谷ありで飽きさせない。大変濃ゆい見た目だが、その実は凄く丁寧に作られた良作。アクションゲーム好きなら要チェックだ。
(シェループ)

[基本情報]
タイトル:『Valfaris(ヴァルファリス)』
発売・開発元:Steel Mantis / Big Sugar / eastasiasoft
クリア時間:4~5時間
対応OS:PC(Windows)、Nintendo Switch、PlayStation 4、Xbox One
価格(税込):¥2,500(Nintendo Switch、PlayStation 4)、¥2,900(Xbox One)、¥2,570(Steam)
CERO:D(17歳以上対象)※暴力・出血表現あり

購入はこちら
※PC(Steam)

※Nintendo Switch
https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000023028.html

※PlayStation 4
https://store.playstation.com/ja-jp/product/JP0078-CUSA17815_00-VALFARIS00000000

※Xbox One
https://www.microsoft.com/ja-jp/p/valfaris/9nddsfpb5w56?activetab=pivot:overviewtab

Fury Unleashed

かつて人気を博したコミックシリーズ「Fury Unleashed」の作者ジョン・コワルスキーはスランプに陥っていた。その原因を突き止めるため、「Fury Unleashed」の主人公フューリーはジョンの過去作を遡っていくという、一風変わった設定のアクションシューティングゲーム。

銃火器を乱射しながら敵を撃退していくアクションゲームこと「ラン&ガン」、『Dead Cells』に象徴されるローグ系要素を持つ探索アクションを重ね合わせたゲームシステムが特徴。また、漫画の世界が舞台にちなんで、マップはコマ割り構成で、1コマごとに戦闘と探索をこなす、”いかにも”なものになっているのも見所だ。

戦闘も基本、銃火器と近接用の武器を駆使して敵を問答無用で倒していく痛快なもの。ただ、ダメージを受けず連続して倒すとコンボが発生し、それが多いほどフューリーの基礎能力強化に必要な「インク」を沢山獲得できるので、ある程度考えながら動くことも試されるのが攻略面に深みを与えている。インクで強化できる能力も永続されるため、繰り返しプレイすればするほど、大胆な行動が可能になっていくバランスが絶妙。さらにローグ系のゲームが苦手な人を対象にした「イージーモード」も完備。しかもゲーム速度、ダメージ量、回復量に敵の体力まで設定可能な超親切設計である。

漫画の世界が舞台なりの演出や表現も満載で、ラフスケッチ調のコマが舞台になる場面は絵的にインパクト十分。見た目はラン&ガンらしい重厚、かつ暴力的な香りを漂わせつつ、その実はローグ系のアクションゲームが苦手な人から好きな人まで門戸を開いた優しい内容。アクションゲームとしても操作性などの基礎部分の完成度が高く、手触り感抜群の仕上がりになっている。日本語にも完全対応しているので、設定などに惹かれたならぜひ、お試しいただきたい良作だ。
(シェループ)

[基本情報]
タイトル:『Fury Unleashed』
発売・開発元:Awesome Games Studio
クリア時間:4~7時間
対応OS:PC(Windows、Mac、Linux)、Xbox One
価格(税込):¥2,050(Steam)、¥2,350(Xbox One)
IARCレーティング:16歳以上(激しい暴力)
備考:海外ではPlayStation 4、Nintendo Switch版も発売中

購入はこちら
※PC(Steam)

※Xbox One
https://www.microsoft.com/ja-jp/p/fury-unleashed/9msrmb4l8lrj?activetab=pivot:overviewtab

疾風戦記フォースギア2

カプコンの人気アクションゲーム『ロックマン』のオマージュ作品『疾風戦記フォースギア』(紹介記事)の続編。横スクロールのステージクリア型アクションとしての基本形、ステージセレクトや相性の概念などのロックマン由来の要素を踏襲しつつ、究極進化を遂げた作品に仕上がっている。

取り分け印象的なのはプレイヤーキャラクターの機動力とゲーム全体のスピード感向上。前作では条件達成で解禁されたアクションの2段ジャンプがデフォルト化、高速ダッシュの新規追加により、ステージ攻略とボス戦がより激しく、スピーディに展開されるようになっている。チャージ攻撃のたびエネルギーゲージを消費するシステムも、空になると自動回復する仕組みに改められ、主にボス戦時の相性を突く戦術が取りやすくなった。ステージ内で獲得した「Eクリスタル」を用い、ステータス強化を図るシステムも対象範囲が拡張したほか、新たに特殊能力を付与する「カスタムチップ」の登場で、より自分好みの強化を図れるようになっている。さらに残機制の廃止、チェックポイントの可視化、難易度選択機能の実装などで遊びやすさも向上。第二の主人公「セツナ」の追加で、倍増した本編ボリュームも大きな見所になっている。

前作はロックマンの面影が強かったが、今作では豊富な成長要素と柔軟性の高い難易度を特色とする、独自の味付けが光るアクションゲームへと進歩。グラフィック、演出周りも究極進化を遂げており、特にボスたちの躍動感溢れる動きと多彩な攻撃アニメーションの作り込み具合には度肝を抜かれること請け合い。

ストーリーが前作の続きな点で若干、ハードル高めだが、アクションゲーム好きならそれを乗り越えてでも遊ぶ価値のある力作。ただ、前作プレイの上で遊べば、進化具合の驚きが”究極的に”増すので、できればセットで遊んでみて欲しい。
(シェループ)

関連記事:究極進化を遂げた、巻き込まれ系武装少女が戦うアクションゲーム正統続編『疾風戦記フォースギア2』
関連記事(前作):序盤と終盤のギャップが際立つ、”ロックな”フリーACT『疾風戦記フォースギア』

[基本情報]
タイトル:『疾風戦記フォースギア2』
制作者: Master.typeX
クリア時間: 1時間半~2時間(※難易度「ノーマル」時)
対応OS: Windows
価格: 無料

ダウンロードはこちら
※ふりーむ!
https://www.freem.ne.jp/win/game/21774

※BOOTH
https://mastertypex.booth.pm/items/1759172

※itch.io
https://mastertypex.itch.io/shippu-senki-forcegear-2

※SYAKERAKE
https://www.syakerake.jp/89

ベビーシッター2XXX

「3文字で敵を殺すRPG」を呼称する、ステージクリア形式のノンフィールドRPG。手持ちのかな文字を使って3文字の「コトダマ」を作り出し、攻撃に防御、回復などの行動を起こして敵を撃退していく”ことばのパズル”な戦闘システムが最大の特色。

しかも、手持ちのかな文字は使い捨ての資源。無計画に使いすぎれば、コトダマが作れなくなってしまう。持てるかな文字も最大18個、追加分を手に入れる機会も限定されているに加え、何が手に入るかも分からない(※ランダム)。それもあってどれを使い、どれを残すかの判断が常時試される、取捨選択の面白さと難しさがあり、思考型パズル、マネジメント系ゲームが好きなプレイヤーには心底たまらないRPGに仕上がっている。特に18個しかかな文字を持てない制限が絶妙で、文字入手のランダム仕様も相まって、プレイするたびに違った展開になる。同じかな文字を3つ揃えると発動する「ぞろ目コンボ」なる必殺技の存在も面白く、窮地を容易に打開するほどの威力を持ちつつ、どこでそれを発揮させるか、複数回分貯めるかなど、あれこれ考えるきっかけを与えてくれる。それらの特徴も相まって、何のコトダマを作るか考えるだけで軽々と30分、酷いと1時間以上吹き飛ぶことも。

ステージ攻略不可能な詰みの状態に陥っても、推奨ステータスに強化してやり直す選択肢も備えているなど、意外に良心的な難易度も大きな魅力。ストーリーも明るくユルいノリで、お金大好きな少女と謎の幼女の愉快な掛け合いが楽しい。作ったコトダマに対し、色々な表情を見せてくれるのも必見だ。
執筆時点でも「第12回 WOLF RPGエディターコンテスト」公式サイトの応募作品ページからしかダウンロードできないのだが、それでも遊んでおく価値と見所が詰まった1本。一風変わったRPGのほか、パズルゲームが好きな人にもおすすめの傑作だ。
(シェループ)

関連記事:あなたの言語野の限界に挑んで鍛える、革新的”ことばのパズル”RPG『ベビーシッター2XXX』

[基本情報]
タイトル:『ベビーシッター2XXX』
作者:二六千里
クリア時間:2時間~3時間(試行錯誤込みだと約2~3倍)
対応OS:Windows
価格:無料

※ダウンロードはこちら
https://www.silversecond.com/WolfRPGEditor/Contest/entry.shtml#73

旋風の逆転劇

ヴェルドネア帝国の皇帝ヴィルヘルムは大陸統一を目標に掲げ、支配地域を拡大するも、イリミア王国の王子ルイスが旗揚げしたイリミア軍に巻き返されてしまった。破竹の勢いで帝国まで攻め上がる彼らに対し、皇帝は居城に帝国の全兵力を集結。大陸の未来をかけた最後の戦いが始まろうとしていた。

……という、いきなり最終決戦から始まるターン制のシミュレーションRPG(SRPG)。しかも、プレイヤーが指揮するのは皇帝率いる帝国軍!敵側の視点で少数精鋭の王子率いる軍を迎え撃つ、ありそうでなかった設定を追体験できる作品になっている。

戦術面も相手が少数精鋭のため、兵数の優位を活かした人海戦術が基本。だが、解放軍のメンバーは全員が強力な伝説の武器を所持。さらに再行動を発生させる踊り子などの支援メンバーも擁しているので、そう簡単には倒せない。それどころか、帝国軍の精鋭「四風将」の男たちを言葉巧みに誘惑して寝返らせる魔性の王女までいるため、急いで倒さないと戦力が急低下してしまう!そんな最悪の事態を避けるため、自軍の能力を1ターンだけ底上げする「号令」、1人を集中的に叩く戦術など、あらゆる手を尽くして有利な状況を作り上げていくのが勝利(逆転)へのカギとなってくる。

設定通りの胃が痛くなる駆け引きが楽しめるSRPGで、主にこのジャンルに慣れ親しんだ人なら爆笑必至の作り。前述の魔性の王女に象徴される”SRPGあるある”ネタも満載で、特に王子たちが精鋭を育て上げた背景、戦術方針が語られる拠点メニュー「情報収集」の一幕には心当たりのある人なら「ギクッ!」となってしまうはず。マップも1つだけながら密度は濃く、3種+αの難易度もあってやり込み甲斐十分。ストーリーにも少し捻りが加えられていたりと、短編ながら侮りがたい見所がある。

主にSRPG経験者ならぜひ、遊んでみて欲しいアイディア賞モノの逸品だ。
(シェループ)

[基本情報]
タイトル:『旋風の逆転劇』
作者:ふるふる
クリア時間:1~3時間
対応OS:Windows
価格:無料

※ダウンロードはこちら
https://www.freem.ne.jp/win/game/23608

カードバトルRPG『ミカゲ・キューブ』公開、ノベルゲームエンジン「Light.vn」音声データからの自動口パクに対応など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は3件です。

カードバトルRPG『ミカゲ・キューブ』公開

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kainushi氏は12月31日、カードバトルRPG『ミカゲ・キューブ』をRPGアツマールにてブラウザー用のフリーゲームとして公開した。

ランダムに入手するカードでデッキを構築しながら進めていくノンフィールドRPG。戦闘時はターンごとに最大値が上がり毎ターン全回復するAP(コスト)を消費して、手札からカードを出すことで戦っていく。人類の脅威となった未確認飛行物体「キューブ」を巡る物語も見どころとなっている。

1プレイの想定プレイ時間は公称60分で、HPが0になると即ゲームオーバーとなりセーブは中断セーブのみ可能。プレイ内容に応じてスコアが算出され、RPGアツマールのスコアボード機能にも対応している。

なお、執筆時現在は主人公3人のうち1人が未実装。こちらの実装のタイミングでダウンロード版も公開予定となっている。

ノベルゲームエンジン「Light.vn」バージョン10.8.0公開

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ノベルゲームエンジン「Light.vn(ライト・ヴィエン)」のバージョン10.8.0が公開された。

ビジュアルノベル系作品の制作に適したスクリプト型のゲームエンジン。専用エディターが用意されており、エディター上でのリアルタイムプレビュー機能が大きな特徴となっている(紹介記事)。

バージョン10.8.0では、音声に沿った口パクを自動で行うコマンドが追加された。再生する音声ファイルの音量を解析し、音量に合わせて複数の差分画像を切り替えてアニメーションするという仕組み。

またブラウザー版として出力されたゲームの軽量化や、ブラウザー版でセーブデータを継承するためのコマンドの追加なども施されている。

「第1回新人フリーゲームコンテスト」応募作品確定・一次審査開始

ゲームコンテスト「第1回新人フリーゲームコンテスト」の応募作品が確定し、一次審査が開始された。

「大手コンテストの総合部門で『大賞・副賞』レベルの受賞歴がない」などが応募条件となるフリーゲームのコンテスト。応募可能な作品の条件は2020年6月1日以降に公開、プレイ時間60分以内など。2020年10月1日から12月31日まで作品募集が行われ、応募作品数は131作品となった。応募作品はコンテストのページで紹介されている。

クリエイター支援サービスCi-enにコンテスト運営チームのページが開設されており、募集期間中にこちらに寄せられた支援額の50%がコンテストの賞金となる(そのほか人件費・サーバー代などの運営費が30%、フリー素材開発費とCi-enの手数料が各10%)。最終的に賞金総額は56,500円となり、グランプリ1作品に28,250円、準グランプリ2作品に11,300円、特別賞複数作品に総額5,650円が贈られる予定。

一次審査はCi-enにて、1,000円以上のプランで支援している支援者が参加可能となっている。そのほかコンテスト運営チームでは2020年11月からYouTubeで応募作品の紹介動画を公開しており、執筆時現在24本の動画が公開されている。

ゲームブック風マルチエンディングRPG『いのちのつかいかた』体験版公開など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は4件です。

ゲームブック風マルチエンディングRPG『いのちのつかいかた』体験版公開

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だらねこげーむずは1月14日、ゲームブック風マルチエンディングRPG『いのちのつかいかた』の体験版を公開した。SteamおよびDLsiteよりダウンロード可能。体験版では最初のダンジョンのクリアまでプレイできる。

手描きマップ上で探索範囲を広げていきながら、ゲームブックのようにイベントをこなしつつ進行していくRPG。プレイヤーの選択によりダイスロール判定や戦闘、アイテムの使用などさまざまな手段で状況を打開していく。また選択によって主人公の「執着」が変化していき、これによりエンディングが変化するとのこと。

戦闘は1ターン3回の行動を選び敵と交互に行動するコマンドバトルで、敵の攻撃時はQTEによる攻撃回避の要素もある。単純にアクション性のある戦闘というだけでなく、敵の行動を予測できればQTEで押すべきキーが事前にわかるといった要素もポイント。

ファイター・メイジといったクラスのレベルを上げることでさまざまなスキルを習得したり、ダイスロールにも影響する各種能力値を任意に上昇させるといった自由度の高いキャラクターカスタマイズも特徴となっている。

カードバトルRPG『ミカゲ・キューブ』ダウンロード版公開

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kainushi氏は1月13日、カードバトルRPG『ミカゲ・キューブ』のダウンロード版を公開した。ブラウザー版はRPGアツマールにて昨年末に公開済み。

ランダムに入手するカードでデッキを構築しながら進めていくノンフィールドRPG。戦闘時はターンごとに最大値が上がり毎ターン全回復するAP(コスト)を消費して、手札からカードを出すことで戦っていく。1プレイの想定プレイ時間は公称60分で、HPが0になると即ゲームオーバーとなりセーブは中断セーブのみ可能。プレイ内容に応じてスコアが算出される。

なお、ダウンロード版の公開に合わせて新プレイヤーキャラクター「アルファ」の追加実装も行われている。

ノベルゲームエンジン「Light.vn」サンプルゲーム『ひしあと世界の選択肢』ブラウザー版公開

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ノベルゲームエンジン「Light.vn」作者の炯淳氏が主催する研究団体Soul Engine Projectは、育成シミュレーションゲーム 『ひしあと世界の選択肢』のブラウザー版を公開した。

「Light.vn」は、リアルタイムプレビューが可能な専用エディターなどが特徴のノベルゲームエンジン(紹介記事)。『ひしあと世界の選択肢』は「Light.vn」によってノベルゲームに限らないさまざまなジャンルのゲームを制作するための参考として、実際にプレイできるゲームを提供する企画のもと2018年に公開された。5日間の行動で変化するパラメーターに応じてエンディングが変化する簡易的な育成シミュレーションゲームとなっている。

「Light.vn」は現在ブラウザー版ゲームの出力機能の改善が続いており、動作の軽量化などが図られている。今回のブラウザー版もそのサンプルの一環として出されたものと見られる。

「講談社ゲームクリエイターズラボ」第1期 二次選考通過者発表

株式会社講談社は1月15日、「講談社ゲームクリエイターズラボ」第1期の二次選考通過者を発表した。

開発支援金として年間で最大1000万円(税込み、最大2年間で2000万円)を支給するなど、インディーゲームクリエイターを支援するプロジェクト(関連記事)。第1期は9月15日から11月5日まで企画の募集が行われ、1262件の応募があったという。その中から約50人が一次選考を通過し、今回14人が面接を経て二次選考を通過した。

二次選考通過者への最終面接を経て、第1期ラボメンバーの発表は2月中旬を予定しているとのこと。なお、ラボメンバーとは別枠で、共同事業として組むことに発展するケースも生まれたという。

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